2012年9月30日日曜日

やっかいな病気 ⑩

◆ ALS と MG


体が動かなくなるやっかいな病気にALSとMGがある。

 

MG (重症筋無力症; 自己免疫疾患)

ALS (筋萎縮性側索硬化症; 運動ニューロン病)

 

MG はすでに自己免疫疾患のページでふれた。

MGのやっかいな点は、合併症を引き起こすこと、薬剤誘発性の筋無力症や他のタイプなどがあり紛らわしい。ボツリヌス中毒とも間違えられた事件もあった。

 

 

ALS は神経の疾患であり、呼吸困難に至る。

 

グルタミン酸放出抑制剤のリルゾール(商品名リルテック)は進行を遅らせることが確かめられているる。他に、メチルコバラミンビタミンB12誘導体)超大量療法も試みられることがある。対症療法として、呼吸筋麻痺が起こると人工呼吸器を装着する。嚥下障害があると、栄養管理のため胃瘻中心静脈栄養を使う。その他、QOL向上をはかって、流涎や強制失笑に対する薬物療法を行うこともある。
 
毛沢東がALSであったことがWikipediaに書かれている。
 
1972年2月、ニクソンとの会見後に毛沢東が筋萎縮性側索硬化症に罹患していることが判明した。医師団が懸命の治療を行ったが、長年の喫煙による慢性的な気管支炎等が毛の体力を奪っていった。1975年には 白内障 も悪化し、8月に右目の手術をして視力は回復したものの、秋には肺気腫から心臓病を引き起こして深刻な状況となった。毛が最高幹部に直接指示を与えることはほとんどなくなり、甥の毛遠新を連絡員として病床から指示を発するのみとなった。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%8B%E8%90%8E%E7%B8%AE%E6%80%A7%E5%81%B4%E7%B4%A2%E7%A1%AC%E5%8C%96%E7%97%87

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E7%97%87%E7%AD%8B%E7%84%A1%E5%8A%9B%E7%97%87

やっかいな病気 ⑨

◆ クローン病


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E7%97%85


クローン病は潰瘍性大腸炎とよく似た炎症性腸疾患であり、病名に発見者の名前がつけられている。炎症の場所が限定されない点で、潰瘍性大腸炎と異なるが、原因はやはりはっきりしていない。

 

しかし、使用されているくすりから、病態をさぐることができる。

抗体医薬の レミケード や ヒュミラ の適用が検討され、それなりの成果を上げているところをみると、自己免疫性の疾患として位置づけられるようである。

 

関節リウマチ や ベーチェット病 との関連も示唆されている。



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E7%97%85



2012年9月29日土曜日

やっかいな病気 ⑧


◆ 合併症を引き起こす病気



前回は治らない病気(癌)についてふれました。見つかった時はもう手遅れ、後のまつりという病気です。

 

今回は、初めはたいしたことないのに、うっかり油断をしていると手遅れになる病気の話です。

それは 糖尿病 です。 紫式部の昔からある病気です。



糖尿病がやっかいな理由は はじめは症状がないことです。病気が始まっていることも気が付かない、症状がでるのはよほど血糖値が高くなった時か、合併症が進んだ時です。

 

10年で約半数の患者さんに、20年で7~8割の患者さんに合併症の症状が出るといわれています。糖尿病の主な合併症は、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害で、3大合併症といわれています。




糖尿病患者にうつ病を患っている割合が多いことをニュースで取り上げていました。
糖尿病になったら誰でもへこたれます。あたりまえの現象です。
なんとか、予備軍で踏みとどまりましょう。

そのためのアドバイス集があります。


実体験に基づく予備軍に踏みとどまるための 究極のノウハウ集である。






http://sakai-clinic.or.jp/mo/diabetes02.html

やっかいな病気 ⑦

◆ 難治性癌


現代のやっかいな病気の極めつきが 難治性癌 です。病名に、慢性とか、難治性と付くものは本当に参ります。手術後の5年生存率が低いものとして、膵臓癌、肝臓癌、肺癌があります。

 

なかでも見つけにくいのが、膵臓癌 です。癌が見つかってからではなかなかくい止めようがありません。スチーブ・ジョブズ氏やパトリック・スウェイジ氏もすい臓がんで亡くなっています。

このくい止めようのない癌、それこそが やっかいな病気だと言えます。

 

膵臓癌についての話題がぎっしり詰まった ブログ がありました。

もう一つ こちらのブログ もなかなかの労作でした。



  • 糖尿病患者は食習慣を変えれば、薬をやめることができる。
  • 心臓病は食習慣だけで回復させることができる。
  • 乳ガンは、食べるものによって決まる「血中女性ホルモンのレベル」と関係している。
  • 乳製品の摂取は、前立腺ガンのリスクを高める。
  • 果物や野菜に含まれる抗酸化物質は、高齢者の知的能力の維持と関係している。
  • 腎臓結石は、ヘルシーな食習慣で予防できる。
  • 子供にとって最悪な病気の一つである1 型糖尿病は、間違いなく授乳習慣と関連している。





  • 検査値あれこれ ②

    ◆ 肝臓と腎臓の検査値


    肝心な肝臓と腎臓は検査値で多くのことが分かります。

    ここでもう一度 まとめておきます。

     
    肝臓と検査値
     
        GOTGPT・γGTP (肝障害や心筋梗塞の目安)
        GOT(AST):10~40IU/L
        GPT(ALT):: 5~40IU/L
        γ‐GTP:     10~45/L
     
      
        ALP (黄疸)
        ALP: 100~350 IU/L
     
        総ビリルビン (肝臓や胆管の異常)
        0.2~1.2 mg/dL
     
     
     
     
    糖尿と検査値
     
        糖尿
        血糖値:70~110mg/dl  (食後2時間 140mg/dl 以下)
        HbA1c: 4.3~5.8%
     
     
     
    腎臓と検査値
     
        腎疾患
        尿タンパク:  陰性
        クレアチニン: 男 0.6~1.0mg/dl  女  0.4~0.8mg/dl
        クレアチニン・クリアランス:  70~130mg
        尿素窒素: 8~23mg/dl
        尿潜血:  陰性
     
     
     
     

    やっかいな病気 ⑥

    ◆ なぜ増える?



    これだけ医療技術が発達したにも拘わらず増え続ける病気、生活習慣病そして精神的疾患。だれもがいずれ苦しめられる運命である。なぜそういう病気がふえるのか、という問に対して


    症状が表に出ることがなく気がついた時はすでに手遅れ ということがある。



    肝臓、腎臓、すい臓、副腎などはいずれも働き者の器官であり、複数の仕事を黙々とこなしている。これらは 沈黙の臓器 である。膵臓は他の臓器に囲まれて診断しにくいと言われます。

     

    黙って働く臓器をいたわらなくてはいけない。なによりも過食がいけない。やはり 過ぎたるは およばざるが如し である。

     

    体の中には よくばらないホルモン=セロトニン もある。

    ドーパミンではなくセロトニンにもっと はたらいてもらいたい、にらみをきかせてもらいたい。





    沈黙の臓器 ②

    ◆ 膵臓 (すいぞう)




    肝臓、腎臓、膵臓は沈黙の臓器ベスト3です。

    すい臓も、肝臓、腎臓 に劣らず働き者といえます。

    膵液(消化液)を分泌する外分泌器官であり、同時に重要なホルモン(インシュリン、グルカゴン)を分泌する内分泌器官でもあります。ランゲルハンス島は相反するホルモンを分泌する島である。


    膵臓の病気 は一旦発症すると、元には戻らず、

    膵臓の病気 特に、膵臓癌は増加傾向にあり、治る可能性が低いとされています。

    化学療法と共に漢方を含む療法も試みられている。



    Wikipediaには膵臓癌で亡くなった方々のお名前があげられているが、
    この中にApple創業者のマイケル ジョブズ氏を入れておきたい。






    5年生存率は部位別がんのなかで最下位(5%)であり、治療がきわめて困難な癌の一つである。罹患者の2割(UICC TNM分類ステージ1/2)が外科切除の対象となるが、リンパ節転移が早い段階でみられるため、切除が行われた場合でも約7割が再発すると言われている。


     









    沈黙の臓器 ①

    ◆ 肝腎な臓器



    肝臓は「沈黙の臓器」とよく言われます。

    これは肝臓には神経が通っておらず、損傷を受けたとしても他の臓器と違って痛みなどを感じにくく、自覚症状もなかなか出てこないからです。

     

    肝臓は人間の臓器の中で一番大きい臓器であり、多くの仕事をこなしています、そして少々危険な状態であっても自分でそれをカバーし、自己修復する力があります。

    細胞の再生能力にも優れていて、肝炎などで肝臓の細胞が死んでしまっても自らそれを再生する能力もあります。


    肝臓は相当我慢強い臓器ですから、SOSを出す頃になるとよほどダメージを受けているという事になります。肝臓が出すSOSのサインで一番分かりやすいSOSが「黄疸」です。






    くすりの副作用 ①


    ◆ 薬の副作用


     

     

    副作用のないくすりはない。

     

    それが悪いか、たまたま良いか の違いだけである。

     

    良い副作用はプレイオトロピック作用 とも言われている。



    アスピリンやスタチンのプレイオトロピック作用が有名である。



    やっかいな病気 ⑤

    ◆ CKD


    慢性腎臓病(CKD) は慢性化した腎臓の機能不全です。すでに、20歳以上8人に1人かかっているとも言われている、りっぱな生活習慣病です。 AKB ではなく CKD です。

    実は腎臓は 縁の下の力持ちで、体のごみ出し係の他にも、血圧調節、血液や骨を作るサポートをしています。

    レニンエリスロポエチンなどのホルモンやビタミンDの活性化を行っています。

     

    このように腎臓は 体液、血液、血圧を守る重要な働きがあります。腎臓がへこたれると大変です。元には戻れません。 腎炎⇒腎不全⇒慢性腎臓病⇒腎臓癌 と悪化していきます。

    大変わかりやすい アニメ解説 がありました。


     


    腎臓の悪い人が塩分をたくさん摂ると体の中に水分が溜まって、足やまぶたにむくみが出ることがあります。 同時に体内の血液量も増えるため、血圧が上がり高血圧になることがあります。将来的には脳卒中や心筋梗塞などの重い病気を起こす可能性もあるのです。
    腎臓からは多くの種類のホルモンが分泌されています。その一つであるレニンは、血圧を上昇させる作用があり、腎臓が悪くなるとたくさん作られて、高血圧を引き起こすと言われています。

     

     

    2012年9月28日金曜日

    やっかいな病気 ④

    ◆ 双極性障害



    精神疾患を理解する一つのアプローチとして、代表的なその病気の人の一生を振り返るという手段があります。かのリンカーンは うつ病で、当時は水銀を使ってその治療をしていたという話もあります。

     

    双極性疾患は、いわゆる躁うつ病で、Wikipediaでは、ゴッホを例に挙げています。

     

    作家中島らもさんの告白録「心が雨漏りする日には」を読むと、うつと繰の嵐がよくわかる。

     

    認知症の母の看護をしている弟の話では、母の人格は日替わりで変わり、嵐のように別人格が現れるようである。

    まるで、チャンネルを変えたように人格が変わって出てくると言っている。




    http://www.amazon.co.jp/%E5%BF%83%E3%81%8C%E9%9B%A8%E6%BC%8F%E3%82%8A%E3%81%99%E3%82%8B%E6%97%A5%E3%81%AB%E3%81%AF-%E9%9D%92%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%AD%E5%B3%B6-%E3%82%89%E3%82%82/dp/4413093186

    やっかいな病気 ③


    ◆ こころの病気



    患者にとっても、周囲にとってもやっかいな病気の代表が こころの病気です。それは、病気の型(パターン)が千差万別で、対応のしようがなくなり、疲弊することがあります。



    こころの病気や精神病をわかりやすく理解するために、ここでは二つのグループに分けて考えます。一つは、うつ病に代表されるような、気分の変動に問題がある、気分障害のあるグループです。もう一つは、統合失調症に代表される、精神障害のあるグループです。

     

     

    うつ病は、最近著しく増えている馴染みのある病気です。こころの風邪というような表現もあります。

    しかし、現実には気分の落ち込み(へこみ)から、身体機能の低下、生きる意欲の消失まで、幅広い気分の変動があります。自殺へと向かうこと(自殺念慮や自傷行為)もありますから、決してあなどれない病気です。

     

    うつ病では、妄想や幻覚、幻聴などの精神障害や、人格の破壊などはないのが普通です。気分(感情)の変動があり、それをコントロールできないのが、病態の本質です。(後に述べるように)統合失調症では、妄想や幻覚が特徴であり、人格が変わることもよくあります。かつて、精神分裂病と呼ばれたのがこの統合失調症です。

     

    現実を判断する能力が損なわれているにも拘わらず、病気であるとの認識(病識)ができないのが、精神病の本態です。







     

    やっかいな病気 ②


    ◆ 潰瘍性大腸炎


    大腸炎にはさまざまな種類がありますが、

    慢性化する潰瘍性大腸炎は特定疾患に指定されている難治性の腸疾患です。クローン病と共に、炎症性腸炎のグループに入ります。


    大事なことは、これらの疾患の原因に迫ることと、

    できるだけ無理なく予防することです。

    腸の病態に関して知っておきたいことは、腸管は免疫系細胞に富むこと、そして食事抗原などの攻撃から自己を守る働きが備わっていることです。

     

    細菌性腸炎などの場合にも、腸は細毒素や病原体にさらされ、免疫機構をフル活用して、防御体制を保っています。従って、常に免疫系が緊張した状況にあり、それは異常活動が起こりやすいことも暗示しています。

     

    まだ明確な原因が分かっていませんが、免疫システムの乱れ がこれら内因性の大腸炎の引き金になっていると考えられます。疲れない体をつくることが予防の一歩になります。








    やっかいな病気 ①


    ◆ 膠原病


    わかりにくい病気、やっかいな病気についてやさしく解説したいと思います。

     

    膠原病というのは元々、結合組織(膠原繊維)とその周辺(血管)に起因する炎症性の疾患に付けられた総称でしたが、その枠をはずし、別個に扱うようになっています。自己免疫疾患というカテゴリー(分類)もあり、その代表例として述べられることもあります。

    前ブログ(自己免疫疾患)で述べたように、関節リウマチ全身性エリテマトーデスが膠原病の代表例です。自己免疫疾患というのは、病気の発症原因に言及した表現です。ここでは関節リウマチについて解説します。

     

     

    関節リウマチは免疫異常によって起こる非化膿性の多発性関節炎です。

     関節の毛細血管内から関節組織にリンパ球、マクロファージなどの白血球がでてきます。このリンパ球やマクロファージはサイトカインを産生し、それにより関節内に炎症反応がひきおこされ、関節の内面を覆っている滑膜細胞の増殖が起こり(この段階では滑膜炎)、やがて全身の結合組織に炎症を起こします。進行すると骨破壊が生じ、高度の関節変形をきたすことがあります。

     

    最終的には関節が破壊し尽くされ、骨と骨が直接接した強直という状態になり、関節を動かすことはできなくなります。この段階では、滑膜が消失しているため、炎症も終息し痛みは感じなくなります。関節リウマチは、膠原病のなかで最も多い病気で、2050歳の女性に好発します(女性は男性の約4倍)。

     

     

     

     

    2012年9月27日木曜日

    くすりの問題集 ⑥

    ◆ 前立腺 の病気と 治療薬


     

    ◎ 前立腺癌の治療薬は どれか。

     

     

    ◎ 前立腺癌を悪化させるものは どれか。

     

     

    ◎ 前立腺肥大の治療薬は どれか。

     

     

    1. レトロゾール  2. メテノロン   3. タモキシフェン   4.エチニルエストラジオール

    5. メチルテストステロン   6. アルドステロン   7.アンドロゲン   8.コルチゾール

    9. プロゲステロン      10. エステロゲン  



    くすりの問題集 ④


    ◆ 子宮癌



    子宮癌 について 正しいものはどれか。

     

     

    1. ヘリコバクターピロリ が危険因子である。


     

    2. ヒトパピローマウイルス は子宮体癌 と関係がある。


     

    3. 子宮体癌は 減少傾向である。


     

    4. ホルモン療法 が治療の第一選択である。


     

    5. わが国では、子宮けい癌の方が、子宮体癌よりも患者数が多い。


     

    6. エステロゲン拮抗薬 タモキシフェン が有効である。


     

    7. メドロキシプロゲステロン は子宮体癌 治療に用いられる。



    くすりの問題集 ⑤

    ◆ 乳癌



    ◎ 乳癌について 正しいものはどれか。

     


    1. 化学療法(CMF療法)ではシクロフォスファミドが用いられる。

     

    2. 分子標的薬(ハーセプチン)による治療も行われている。

     

    3. 抗エステロゲン薬による治療が可能である。

     

    4. プロゲステロンが危険因子となる。

     

    5. 日本では減少傾向にある。

     

    6. 腫瘍マーカーとしてCA19-9が用いられる。

     

    7. 化学療法ではFOLFOX療法が行われる。

     

    8. アロマターゼ阻害剤(フェマーラ)が用いられる。

     

    9. マンモグラフィーはX線による検査法である。

     

    10. ヒトパピローマウイルス感染が危険因子である。 






    検査値あれこれ ②

     

    ◆ 腎臓の検査



    肝臓に続いて重要な器官である腎臓は次のような働きがあります。老廃物の処理だけでなく、レニン、エリスロポエチン、活性型ビタミンD3の合成は肝腎な働きです。


    1. 尿をつくる

    2. 電解質の調節をする

    3. 血圧の調節をする (レニン

    4. 血液(赤血球)をつくるサポートする (エリスリポエチン

    5. ビタミンDの活性化をする



    腎臓の検査で代表的なものは尿検査、クレアチニン関連、BUNです。
    生化学検査であるクレアチニンとBUNによって、腎機能の判定をすることができます。




        尿タンパク:     陰性
     

        クレアチニン:    男 0.6~1.0mg/dl  女  0.4~0.8mg/dl
     

        クレアチニン・クリアランス::  70~130mg
     

        尿素窒素 (BUN): :     8~23mg/dl
     

        尿潜血:      陰性
     
     
     
     

    くすりの問題集 ③

    ◆ 自己免疫疾患



    ◎ 次のうち 自己免疫疾患と考えられないものはどれか


     

    1. 重症筋無力症

    2. バセドウ病

    3. 関節リューマチ

    4. 2型糖尿病

    5. 痛風

    6. 膠原病



    検査値あれこれ ①

    ◆ 肝臓の検査



    肝臓は体の中心部にあり、一番大きな臓器です。

    その働きは主に次の4つに分けられます。

    1. 栄養素の活用と貯蔵

    2. 有害物質の解毒

    3. 消化吸収の援助(胆汁産生)

    4. 女性ホルモンの分解

     

    肝臓の検査では、次のようなものがあります。

    A. 肝臓の機能を計る検査

    ① 血液検査(AST, ALT, γ-GTP, コリンエステラーゼ,   ビリルビン)        ② 画像診断(CT, MRI)

    B. 病原体ウイルス検査

    各種肝炎ウイルス の検査




    《主な検査値》:

        GOT-GTP-γ-GTP  ( 肝障害や心筋梗塞の目安)

        GOT(AST):   10~40IU/L

        GPT(ALT)::    5~40IU/L

        γGTP:      10~45/L

      
     

    ◆ ALP   (黄疸)

        ALP: 100~350 IU/L

     

    ◆ 総ビリルビン    (肝臓や胆管の異常)

        0.2~1.2 mg/dL





    2012年9月26日水曜日

    くすりの問題集 ②

    ◆ 腫瘍マーカー



    ◎ 乳癌の腫瘍マーカーに用いられるものは 何か。

     

     

    ◎ 前立腺癌の腫瘍マーカーに用いられるものは 何か。

     

     

    ◎ 扁平上皮癌の腫瘍マーカーに用いられるものは 何か。




    次の中から選べ。

    1. AST   2.PSA   3.SCC   4.PAF   5.AFP   6. CA15-3





    くすりの問題集 ①

     

    ◆  検査値 


     

     

    ◎ 急性アルコール中毒で 上昇する検査値は何か。

     

     

    ◎ 肺機能検査に利用される 検査値は何か。

     

     

    ◎ 感染症や炎症反応によって 上昇する検査値は何か。

     

     

    ◎ 腎機能の指標として利用される 検査値は何か。





    次の中から選べ。

    1. 尿酸   2. ALT   3. AST   4. LDH   5. BUN

    6. SCC   7. PSA   8.γ-GTP  9.CA15-3

    10.血清クレアチニン   11.C反応性タンパク   12.ビリルビン

    13. コリンエステラーゼ   14.1秒率   15.総コレステロール 





    くすりをえらぶ時代 ②

    ◆ TDM (薬物治療モニタリング)



    薬物治療モニタリング(TDM) はくすりの追跡調査です。

     

    個々の患者の血中薬物濃度を測定し、望ましい有効治療濃度に収まるように用量や用法を個別化する医療技術です。

    わかりやすく言うと、くすりの 匙加減(さじかげん) のための調査です。

     

    薬をさじ加減するにあたり,客観的根拠として血中薬物濃度を参照することになります。 TDMが臨床的意義を有する前提条件として

     

    ◆ 信頼できる(簡便な)測定方法が確立されている
     

    ◆ 薬効・副作用を発現する分子種(新化合物または代謝物)が同定されている
     

    ◆ 血中濃度と薬効あるいは副作用発現が相関する
     

    ◆ 有効治療濃度域が 狭い
     

    ◆ 体内動態の個人差が大きい
     

    ◆ 種々の要因(肝機能,腎機能,年齢,薬物相互作用など)により体内動態が影響を受ける
     

    ◆ 投与量と血中濃度が比例せず非線形な薬物動態を示す
     

    ◆ 副作用が重篤 である。          などがあります。
     

     

    TDMの概念は

    ジギタリス製剤,免疫抑制薬,抗てんかん薬 を中心として広く医療に定着している。

     

    薬を処方するうえで さじ加減は欠かせないが,その科学的根拠を与える検査値として血中薬物濃度の重要性がある。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    くすりをえらぶ時代 ①

    ◆ 乳がんの 個別化薬物治療


    乳がん治療の進歩はめざましい。ちょうど今月のNHK番組 今日の健康 でわかりやすい解説が 放送されていました。 



    個別化薬物治療 とは、病気のタイプ(個人差)に合せたくすりの使い分けである。病気(癌)のタイプをしっかりと調べ、その(癌細胞の)タイプにあったくすりをもって治療に当たるという戦略である。

     

    最近は、乳がんの(5つの)タイプによって、ホルモン剤分子標的治療薬抗がん剤(化学療法剤)を単独あるいは組み合わせて用いる個別化治療が行われています。がん細胞を詳しく検査し、細胞がホルモン受容体やHER2たんぱくを持っているかどうか、また、乳がん細胞がどのくらい活発に増殖しているかを示す「Ki-67」の値が高いか低いかを調べることによって、タイプ分けをします。

    例えば、ホルモン受容体あり・HER2たんぱくなしの場合、Ki-67の値が低いと「ルミナールA型」と呼ばれホルモン剤(抗エステロゲン剤)が有効、Ki-67の値が高いと「ルミナールB型」と呼ばれ、ホルモン剤と抗がん剤(化学療法剤)が有効となります。

     

     

    ほかにも組み合わせにより「トリプルネガティブ型」「ルミナールHER2型」「HER2型」に分けられ、それぞれのタイプで、適切な薬の組み合わせが異なります。





    2012年9月25日火曜日

    神と悪魔のくすり ⑤

     

    ◆ ワクチンというくすり


    9月末なのに、新聞広告にはインフルエンザワクチン接種の呼びかけが載り、ニュースでもワクチンの備蓄状況が事細かに放送されている。

     

    今年は、マイコプラズマ(肺炎)が流行り、従来の第一選択薬(マクロライド系抗生物質)が効かないケースも出ていると 放送されている。

    目に見えず押し寄せる病原菌には、最新のワクチンで対応したくなるのが一般の考えである。しかし、病気のパンデミック(大流行)は マスコミが言うように、ほんとうにあるのだろうか とも考えたくなる。



    ワクチンの恩恵を受けていない人はいない。病気を予防できる安全なくすりとして人類にとってはまさに 神の賜物(たまもの) かもしれない。ワクチン自身は 病気の原因になる病原体や毒素を使って作るから、どんな病気が現れても ワクチン さえ作れば怖くないということになる。

     

    インフルエンザワクチン風疹ワクチン子宮頸癌ワクチン などは、大人になってからも打つワクチンです。毎年、インフルエンザワクチンを打っているお年寄りもいます。

    以前、こちらの前橋医師会が行った調査によると、インフルエンザワクチンの効果に疑問が持たれています。 季節がら、あらためて、ワクチンの効果について考える時であると思います。

     

    癌予防の宮頸癌ワクチンは 高いお金を払って、ほんとうに受ける必要があるのでしょうか。これから増える、癌の分子標的薬や抗体医薬についても、副作用をしっかりと知っておきたい。


    マスコミから流れ出る新しい医療情報には、それなりの予備知識、自己学習、そしてなにより信頼できるセカンドオピニオンをもって接したい。 これからの薬物治療は、くすりを選ぶ時代=個別化治療の時代になります。自分の病気を知り、使うべきくすりを知ることが 健全な医療の姿になります。

     


    2012年9月24日月曜日

    神と悪魔のくすり ④

     

    ◆ モルヒネとヘロイン

    サリチル酸からアスピリンができたように、 モルヒネからもヘロインを作ることができます。もし、それほど簡単にできなければ、ヘロインによる中毒被害は抑えられたかもしれません。

     

    モルヒネのアセチル化反応で作られるヘロインは、脳へと移行しやすく、そして瞬く間に脳を破壊してしまいます。言葉を変えると、一旦ヘロインが脳に入ると、もうヘロインなしでは、脳は生きられなくなるようです。 禁断症状が現れるということです。

     

    ヘロインには もはや神も仏もいません、悪魔だけです。

     
    あらためてもう一度、麻薬解説HPを 付記しておきます。

    ■ 習慣性および耽溺性(たんできせい)があり、連用することによって慢性中毒をおこし、禁断症状を現す一連の薬物の総称で、麻薬取締法で指定された薬物および植物をいう。習慣性とは、薬物を連用した際にその薬物に対する欲求をおこすことをいい、精神的な依存性を示す。耽溺性とは、薬物の連用によってその薬物に対する欲求が強くなり、投与を中止すれば身体的・精神的な混乱を生ずることをいう。なお、麻薬は従来narcotic drugとよばれ、単にnarcoticといえば麻酔薬のことであったが、現在では国際的に麻薬をさすようになっている。


    神と悪魔のくすり ③

    ◆ 自然の賜物: モルヒネとニコチン


    モルヒネやニコチンという言葉を知らない人はいないと思います。日常生活にしみ込んだくすりの代表ですが、神と悪魔の顔をもっています。モルヒネのありがたさや恐ろしさは使った人でなければ分かりません。

    モルヒネは あへん=けし と同じ意味で、麻薬の仲間に入ります。Wikipediaには次のような記載があります。

     

    麻薬とは、 元々アヘン剤 (オピオイド) のことを指していました。アヘン剤とは、モルヒネヘロインコデインなど、ケシの実から抽出されるアルカロイドを含む薬剤 のことです。

    薬理作用としては、昏迷状態を引き起こす抑制薬であり、酩酊多幸感などをもたらします。

    その一方、強力な依存性があり、身体は急速に耐性を形成するために、くすりがやめられなくなってきます。

     

    くすりなしではいられなくなってしまうところが、麻薬のおそろしさ、悪魔のなせるわざです。

    さわらぬ神にタタリなし、さわらぬ麻薬にも タタリなし。



    戦争映画「プライベートライアン」では二つのくすりが出てきます。戦争という極限状態に最もぴったりくるくすりが、痛み止めのモルヒネと、一服する時のニコチンです。

    どちらも植物アルカロイドであるところが共通点というのが面白いと思います。
    天然にあるものは、毒であり、薬としても使える ということです。

    モルヒネ=アペン は荒廃したアフガニスタンでは、農民の唯一の収入源となり、くすりを買えない貧農は、子供の病気にこの万能薬のアヘンを与えているそうである(NHK クローズアップ現代より)。


    神と悪魔のくすり ②


    ◆ ボツリヌス毒素 (ボツリヌストキシン)

     

     ボツリヌス毒素は、自然界に存在する最強の毒として知られています。Wikipediaには下記のような記載があります。ボツリヌス毒素は、過去において 毒の顔 のみが話題になっていました。

     

    たとえば生物兵器としての活用、数々の食中毒、中でも熊本名物辛子蓮根(からしれんこんによる中毒事件は記憶に残っているものです。しかし、現在ではこのボツリヌストキシンは、顔面麻痺や攣縮、そして美容整形にまで、幅広い老人医療に使われるに至っています。


    まさに 毒を転じて薬となす を実践したものです。

     

     


    ボツリヌス菌食中毒の原因となり、極めて毒性が強い(致死量:ヒトに対しA型毒素を経口投与した場合、体重1kgあたりの致死量が1μg[1]と推定されている。 マウスに対する最小致死量 (MLD) は 0.0003 μg/kg[。)。毒素としては、破傷風菌が産生するテタノスパスミンをも上回る毒性を持つと言われている。しかし、加熱するかアルカリで処理すると失活して毒性がなくなるため、十分加熱すれば安全である

    ■ 辛子蓮根によるボツリヌス中毒は、重症筋無力症と症状が似ていたため、一時的な混乱を招いたことがあります。


    神と悪魔のくすり ①

    ◆ 神と 悪魔の 薬  サリドマイド

     

    「神と悪魔の薬 サリドマイド」という翻訳本があります。原題は Dark Remedy となっていますから、思い切った題名にしたと思います。

     

    しかしこの日本語題はズバリ、くすりの実体を表わす言葉だと思います。

     

    くすりを飲んで病気を治した人にとっては、それは間違いなく神のくすりです。痛み苦しみを取り除いてくれたのです。

    しかし、ワクチンや薬を飲んで、その副作用に悩まされた人にとっては、それは間違いなく悪魔のくすりです。

     


    実は サリドマイドだけではありません。

    どんなくすりも、神の心で作られ、悪魔のちからが潜んでいるものと考えて、接していきたいと思います。このブログでは、神と悪魔という肩書きをつけるのにふさわしい物質を拾い上げようと心がけました。


    ■ 愚者と賢者は同様に無害である。半端な知力と教養を持ち常に真実の半分しか気づかない人々こそ危険である。 という引用を加えたブログがあった。



     


    2012年9月20日木曜日

    増える病気、減る病気 ③

    ◆ 免疫と病気の関係


    花粉症や食物アレルギーを治すのに抗原の感作を行う治療法があります。(経口免疫療法

    原因となる物質を少しずつ注射して与え、その病気(環境)に慣らす治療法です。

     

    現代では、クリーンルームのようなきれいな家庭環境が与えられ、その結果少しでも汚れた環境に入ると、免疫系がたちまち動き出して大騒ぎ(炎症)になるのではないでしょうか。

     

    幼い時に免疫系を作る過程では、ある程度汚れた環境で育ったほうが、余計なアレルギーや炎症にはならない体質が作られると考えられます。

     

    花粉症アトピーなどの現代病はきれいすぎる環境が作り出したものと言えます。




    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%BC%E6%80%A7%E7%9A%AE%E8%86%9A%E7%82%8E

    増える病気、減る病気 ②

    ◆ 医原病や薬原病


    癌になったら無理な手術や抗癌剤と戦わない方が良いという医師がいます。「患者よがんと闘うな」の著者でもある慶応大近藤医師の考え方です。無駄な検査や効かないくすりは飲まない方が良い、というご意見です。

     

    無理な医療や不適切なくすりが、病状を重くしてしまい、回復できないところまでいってしまった不幸な話はよく聞きます。医学や薬学が患者を無視して暴走し、結果、病気の谷に引き込んでしまうこともあります。おそらく、こういう医療の中の悲劇は残念ながら なくならないと思います。

     

    それはなぜか?やはり医師という人が病気を作り出すからです。精神科の診療が良い例です。患者の意思が伝わらず、医師の独断で診断を下されることはままあることです。

     

    精神科では、診断基準が明確になって、その結果患者数が増えた病気があります。患者を病気の基準の中に無理にあてはめることが、病気の増加を招いていると考えられます。

     

    医療技術や診断基準が進歩したおかげで、いままではっきりしなかった病気に光があたりすぎた、あるいは 新たに発見された患者が増えたということになります。知らぬが仏ということでしょうか。

    増える病気、減る病気 ①

    ◆ 今 増える  病気:癌 ◆ 


    健康意識や医療技術の進歩向上は健康寿命を延ばし、

    統計上明らかな <平均寿命> の長さに反映されています。

    男性は約80才、女性では90才に手が届こうとしています。

    その一方で、年々増加する病気があるのも明らかな事実です。

    <癌>は今や日本の国民病です。

    かつての国民病であった <結核>はなりをひそめ、

    <胃癌> も 食生活の改善と 診断技術の進歩、

    ピロリ菌対応で、今や決して増加傾向ではありません。

    しかし、ある種の癌は増加傾向です。

    特に、大腸癌、肺癌、そして 前立腺癌や乳癌 はこれからも増えていく傾向です。というのも、癌をみつけやすく、早期対応ができるようになっているからです。

     

    <うつ病>や<認知症>にかかっている人の数も、過去の数倍に昇っています。

    季節性の <花粉症やアレルギー>、<自己免疫疾患>さらには、夏場の 熱中症 なども過去の数をはるかに超えています。生活環境が改善されたために、免疫機能が弱体化し、起こってしまうとも考えられます。

     

    今や なおる癌 として取り上げられるのが、乳癌と悪性リンパ腫です。

    ☆ 乳癌 については、続のようなコメントをする人もいます。

    乳癌は女性ホルモンと密接に関係している病気です。


    ■ 乳癌の増加については、最近の非婚傾向や高齢出産などのライフスタイルや食生活の欧米化が原因に考えられています。食事の影響については、乳がんに限らず、消化器系の癌についてよく言われることです。
    感染症などの疾患が撲滅された反面、生活習慣が引き起こす病気が増えている傾向にあります。
    乳癌は今後増え続け、2015年には約5万人が乳癌にかかるのではないかと予測されています。

    2012年9月18日火曜日

    甲状腺と膵臓 ②

    ◆ 甲状腺機能低下症

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%A2%E6%80%A7%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E7%82%8E

    橋本病は慢性甲状腺炎とも言われます。甲状腺の機能が免疫システムの異常で落ち込んでしまい、ホルモン分泌が低下する病気です。

    自己免疫疾患として認められたはじめての例で、バセドウ病と同じように、女性がなりやすい傾向があります。

     

    甲状腺は重要なホルモン分泌器官で、チロキシン類を分泌して、全身の代謝をコントロールしています。その器官が、免疫の異常で機能低下や機能亢進を起こすのは大変困ったことです。


    膵臓も免疫の攻撃で、インシュリンが出せなくなります。 甲状腺と膵臓は、免疫異常で破壊されやすい器官なのです。


    自己免疫疾患には くれぐれも注意したいものです。

    甲状腺と膵臓 ①

    ◆ 甲状腺機能亢進症


    バセドウ病は甲状腺の機能が亢進し(すすみすぎ)、甲状腺ホルモンのチロキシンが出過ぎてしまう病気です。甲状腺刺激ホルモン(TSH)の受容体に対する自己抗体ができてしまうところが、免疫の異常です。

     

    TSH受容体が非自己として攻撃を受け、生成した自己抗体が常に受容体を刺激し続けるために、甲状腺ホルモンが出過ぎるわけです。

     

    1型糖尿病の場合は、インシュリン分泌細胞が、免疫システムの攻撃を受け破壊されます。従って一生インシュリンが出なくなるわけです。



     

    2012年9月17日月曜日

    患者学のすすめ ③

        患者が元気になる患者学


     ジャーナリスト柳田邦男氏には「元気が出る患者学」(新潮新書)という一冊があります。患者学の目指すところは、まさにこの一点です。患者が元気になるというのは、(鎌田實医師が言う)理想の医師像です。

     

    患者自身が、患者学を学ぶことによって元気になるというのは、自分で作る希望です。と同時に、コメデイカルの皆さんが、一緒に患者学をまなぶというのもどうでしょうか。もっと、患者学という言葉を広めて、「患者よ患者学を学べ、そして元気を出せ」と言いたいと思います。そのための患者学のテキスト作りを目指したいと思います。

     

    このブログでは患者学の立場から役に立つくすりの話をしたいと思います。

     

    最後に柳田氏の本の前書きを載せておきます:

     


     『元気が出る患者学』は、そういう「考える患者」への意識革命のために、四半世紀余りの取材と身近な体験からエッセンスを抽出して、具体的な心得と方法を提起したものである。同時に医療者にも読んでもらえたなら、「元気」の輪はさらに大きくなるだろう。


    http://www.shinchosha.co.jp/book/610017/  

    http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%81%AB%E6%89%93%E3%81%A1%E5%8B%9D%E3%81%A4%E6%82%A3%E8%80%85%E5%AD%A6%E2%80%95%E6%9C%AB%E6%9C%9F%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E7%94%9F%E9%82%84%E3%81%97%E3%81%9F1%E4%B8%875000%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%B5%8C%E9%A8%93%E3%81%AB%E5%AD%A6%E3%81%B6-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B0-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%B3/dp/4408395722