2012年9月20日木曜日

増える病気、減る病気 ②

◆ 医原病や薬原病


癌になったら無理な手術や抗癌剤と戦わない方が良いという医師がいます。「患者よがんと闘うな」の著者でもある慶応大近藤医師の考え方です。無駄な検査や効かないくすりは飲まない方が良い、というご意見です。

 

無理な医療や不適切なくすりが、病状を重くしてしまい、回復できないところまでいってしまった不幸な話はよく聞きます。医学や薬学が患者を無視して暴走し、結果、病気の谷に引き込んでしまうこともあります。おそらく、こういう医療の中の悲劇は残念ながら なくならないと思います。

 

それはなぜか?やはり医師という人が病気を作り出すからです。精神科の診療が良い例です。患者の意思が伝わらず、医師の独断で診断を下されることはままあることです。

 

精神科では、診断基準が明確になって、その結果患者数が増えた病気があります。患者を病気の基準の中に無理にあてはめることが、病気の増加を招いていると考えられます。

 

医療技術や診断基準が進歩したおかげで、いままではっきりしなかった病気に光があたりすぎた、あるいは 新たに発見された患者が増えたということになります。知らぬが仏ということでしょうか。

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