◆ ワクチンというくすり
9月末なのに、新聞広告にはインフルエンザワクチン接種の呼びかけが載り、ニュースでもワクチンの備蓄状況が事細かに放送されている。
今年は、マイコプラズマ(肺炎)が流行り、従来の第一選択薬(マクロライド系抗生物質)が効かないケースも出ていると 放送されている。
目に見えず押し寄せる病原菌には、最新のワクチンで対応したくなるのが一般の考えである。しかし、病気のパンデミック(大流行)は マスコミが言うように、ほんとうにあるのだろうか とも考えたくなる。
ワクチンの恩恵を受けていない人はいない。病気を予防できる安全なくすりとして人類にとってはまさに 神の賜物(たまもの) かもしれない。ワクチン自身は 病気の原因になる病原体や毒素を使って作るから、どんな病気が現れても ワクチン さえ作れば怖くないということになる。
インフルエンザワクチン、風疹ワクチン、子宮頸癌ワクチン などは、大人になってからも打つワクチンです。毎年、インフルエンザワクチンを打っているお年寄りもいます。
以前、こちらの前橋医師会が行った調査によると、インフルエンザワクチンの効果に疑問が持たれています。 季節がら、あらためて、ワクチンの効果について考える時であると思います。
癌予防の子宮頸癌ワクチンは 高いお金を払って、ほんとうに受ける必要があるのでしょうか。これから増える、癌の分子標的薬や抗体医薬についても、副作用をしっかりと知っておきたい。
マスコミから流れ出る新しい医療情報には、それなりの予備知識、自己学習、そしてなにより信頼できるセカンドオピニオンをもって接したい。 これからの薬物治療は、くすりを選ぶ時代=個別化治療の時代になります。自分の病気を知り、使うべきくすりを知ることが 健全な医療の姿になります。
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