2012年9月24日月曜日

神と悪魔のくすり ③

◆ 自然の賜物: モルヒネとニコチン


モルヒネやニコチンという言葉を知らない人はいないと思います。日常生活にしみ込んだくすりの代表ですが、神と悪魔の顔をもっています。モルヒネのありがたさや恐ろしさは使った人でなければ分かりません。

モルヒネは あへん=けし と同じ意味で、麻薬の仲間に入ります。Wikipediaには次のような記載があります。

 

麻薬とは、 元々アヘン剤 (オピオイド) のことを指していました。アヘン剤とは、モルヒネヘロインコデインなど、ケシの実から抽出されるアルカロイドを含む薬剤 のことです。

薬理作用としては、昏迷状態を引き起こす抑制薬であり、酩酊多幸感などをもたらします。

その一方、強力な依存性があり、身体は急速に耐性を形成するために、くすりがやめられなくなってきます。

 

くすりなしではいられなくなってしまうところが、麻薬のおそろしさ、悪魔のなせるわざです。

さわらぬ神にタタリなし、さわらぬ麻薬にも タタリなし。



戦争映画「プライベートライアン」では二つのくすりが出てきます。戦争という極限状態に最もぴったりくるくすりが、痛み止めのモルヒネと、一服する時のニコチンです。

どちらも植物アルカロイドであるところが共通点というのが面白いと思います。
天然にあるものは、毒であり、薬としても使える ということです。

モルヒネ=アペン は荒廃したアフガニスタンでは、農民の唯一の収入源となり、くすりを買えない貧農は、子供の病気にこの万能薬のアヘンを与えているそうである(NHK クローズアップ現代より)。


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