2012年9月26日水曜日

くすりをえらぶ時代 ①

◆ 乳がんの 個別化薬物治療


乳がん治療の進歩はめざましい。ちょうど今月のNHK番組 今日の健康 でわかりやすい解説が 放送されていました。 



個別化薬物治療 とは、病気のタイプ(個人差)に合せたくすりの使い分けである。病気(癌)のタイプをしっかりと調べ、その(癌細胞の)タイプにあったくすりをもって治療に当たるという戦略である。

 

最近は、乳がんの(5つの)タイプによって、ホルモン剤分子標的治療薬抗がん剤(化学療法剤)を単独あるいは組み合わせて用いる個別化治療が行われています。がん細胞を詳しく検査し、細胞がホルモン受容体やHER2たんぱくを持っているかどうか、また、乳がん細胞がどのくらい活発に増殖しているかを示す「Ki-67」の値が高いか低いかを調べることによって、タイプ分けをします。

例えば、ホルモン受容体あり・HER2たんぱくなしの場合、Ki-67の値が低いと「ルミナールA型」と呼ばれホルモン剤(抗エステロゲン剤)が有効、Ki-67の値が高いと「ルミナールB型」と呼ばれ、ホルモン剤と抗がん剤(化学療法剤)が有効となります。

 

 

ほかにも組み合わせにより「トリプルネガティブ型」「ルミナールHER2型」「HER2型」に分けられ、それぞれのタイプで、適切な薬の組み合わせが異なります。





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