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2012年10月1日月曜日

やっかいな病気 ⑬

◆ 緑内症



http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2011/10/1005.html

 

40歳以上の日本人の20人に一人が、緑内症の患者だと言われます。

緑内障 は 眼圧の病気、自覚症状がないまま進行し、失明につながります。

白内障 は 水晶体の病気です。

網膜剥離 は硝子体の病気です。

 

緑内障は失明の原因の第一位になっている点注意しましょう。



★ 眼圧検査だけでは見逃されやすいことがあります。
★ ありがたいことに、くすりによる治療が進んでいます。
★ めぐすりをさしたら、しばらくは目をとじておきましょう。




http://www.nichigan.or.jp/public/disease/ryokunai_ryokunai.jsp

やっかいな病気 ⑫

◆ 網膜剥離



目の病気は大変厄介である。

治すくすりが少ない。そして、外科手術という物理的手段に頼らざるを得ない疾患である。従って、早期発見、早期対応が一番の策である。

 

 

目の手術は痛い、そして苦しい。

網膜剥離の手術を経験したが、5分もたなかった、というのが正直な話である。

手術後の対応も大変であった。ベッドにうつ伏せで寝たまま約1ヶ月を絶えなくてはならない。

 

眼病との付き合い

それは耐えることである。


http://www.amazon.co.jp/%E7%B7%91%E5%86%85%E9%9A%9C%E3%82%92%E6%82%A3%E3%81%A3%E3%81%9F%E8%96%AC%E5%89%A4%E5%B8%AB%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%81%A5%E5%BA%B7%E6%94%B9%E9%9D%A9%E3%80%8D-%E4%B8%89%E6%A9%8B-%E6%B8%85%E6%B2%BB/dp/4286012425




やっかいな病気 ⑪

◆ てんかん


 

車が突然暴走し、大事故を起こしたニュースで、しばしばてんかん患者が取り上げられることがある。てんかんは脳の神経系の暴走であるが、くすりでおさえられるようになった。

 てんかんであることを隠して仕事をしている人が多い世の中のようだ(下記)。そして たまたまくすりを飲み忘れたことで事故につながってしまったようだ。

 

社会の寛容性が足りないということが問題ではないか。てんかんだから、病気だからと言っても、雇ってもらえるような社会であれば、安全はさらに確保される。しかし、現実には 病人、特に精神的な病人は嫌がる社会の風潮がある。

 

 

昔から 癩病 てんかんは差別の対象になった。てんかん患者に対する寛容性、許容性こそが社会に求められることである。



持病のてんかんを隠して運転免許を更新し事故を起こした事件で、県警は1日、柏市船戸の医師、綱川慎一郎容疑者(38)を道交法違反(運転免許不正取得、過労運転)容疑で書類送検した。
 


送検容疑は、昨年11月の免許更新時、てんかんの発作で意識を失った経験があるのに申告せずに更新。今年3月21日、柏市内で乗用車を運転中に発作を起こし、自損事故を起こしたとしている。
捜査関係者によると、綱川容疑者は同容疑で逮捕された翌日の7月5日、取り調べ中に発作を起こして釈放され、以降は任意で取り調べを受けていた。事故前、診察を受けた複数の医師から運転を禁じられていたという。



てんかんは古くから存在が知られる疾患のひとつで、古くはソクラテスユリウス・カエサルが発病した記録が残っており、各国の疫学データでは発症率が人口の1%前後となっている。

昔は「子供の病気」とされていたが、近年の調査研究で、老若男女関係なく発症する可能性があるとの見解も示され、80歳を過ぎてから発病した報告例もある。

疾患の原因は脳の損傷や神経の異常とみられている。
原因が分かったものを症候性てんかん、分らないものを真性てんかんという。

てんかん発作の原因としては、出産前後の酸素不足、頭部外傷、脳卒中、脳の感染症、脳の発生異常、てんかんに関連した遺伝子の異常などがある。これに発作を誘発する因子(光刺激、過呼吸、精神的ストレス、身体的ストレス、睡眠不足、月経周期に関連したホルモンの変動、ある種の投薬など)が加わることで発作が起きる。

てんかん発作を持つ人でもその7割以上は発作が完全に抑制されており、とくに問題のない健全な生活を営むことが出来る。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A6%E3%82%93%E3%81%8B%E3%82%93


2012年9月30日日曜日

やっかいな病気 ⑩

◆ ALS と MG


体が動かなくなるやっかいな病気にALSとMGがある。

 

MG (重症筋無力症; 自己免疫疾患)

ALS (筋萎縮性側索硬化症; 運動ニューロン病)

 

MG はすでに自己免疫疾患のページでふれた。

MGのやっかいな点は、合併症を引き起こすこと、薬剤誘発性の筋無力症や他のタイプなどがあり紛らわしい。ボツリヌス中毒とも間違えられた事件もあった。

 

 

ALS は神経の疾患であり、呼吸困難に至る。

 

グルタミン酸放出抑制剤のリルゾール(商品名リルテック)は進行を遅らせることが確かめられているる。他に、メチルコバラミンビタミンB12誘導体)超大量療法も試みられることがある。対症療法として、呼吸筋麻痺が起こると人工呼吸器を装着する。嚥下障害があると、栄養管理のため胃瘻中心静脈栄養を使う。その他、QOL向上をはかって、流涎や強制失笑に対する薬物療法を行うこともある。
 
毛沢東がALSであったことがWikipediaに書かれている。
 
1972年2月、ニクソンとの会見後に毛沢東が筋萎縮性側索硬化症に罹患していることが判明した。医師団が懸命の治療を行ったが、長年の喫煙による慢性的な気管支炎等が毛の体力を奪っていった。1975年には 白内障 も悪化し、8月に右目の手術をして視力は回復したものの、秋には肺気腫から心臓病を引き起こして深刻な状況となった。毛が最高幹部に直接指示を与えることはほとんどなくなり、甥の毛遠新を連絡員として病床から指示を発するのみとなった。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%8B%E8%90%8E%E7%B8%AE%E6%80%A7%E5%81%B4%E7%B4%A2%E7%A1%AC%E5%8C%96%E7%97%87

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E7%97%87%E7%AD%8B%E7%84%A1%E5%8A%9B%E7%97%87

やっかいな病気 ⑨

◆ クローン病


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E7%97%85


クローン病は潰瘍性大腸炎とよく似た炎症性腸疾患であり、病名に発見者の名前がつけられている。炎症の場所が限定されない点で、潰瘍性大腸炎と異なるが、原因はやはりはっきりしていない。

 

しかし、使用されているくすりから、病態をさぐることができる。

抗体医薬の レミケード や ヒュミラ の適用が検討され、それなりの成果を上げているところをみると、自己免疫性の疾患として位置づけられるようである。

 

関節リウマチ や ベーチェット病 との関連も示唆されている。



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E7%97%85



2012年9月29日土曜日

やっかいな病気 ⑧


◆ 合併症を引き起こす病気



前回は治らない病気(癌)についてふれました。見つかった時はもう手遅れ、後のまつりという病気です。

 

今回は、初めはたいしたことないのに、うっかり油断をしていると手遅れになる病気の話です。

それは 糖尿病 です。 紫式部の昔からある病気です。



糖尿病がやっかいな理由は はじめは症状がないことです。病気が始まっていることも気が付かない、症状がでるのはよほど血糖値が高くなった時か、合併症が進んだ時です。

 

10年で約半数の患者さんに、20年で7~8割の患者さんに合併症の症状が出るといわれています。糖尿病の主な合併症は、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害で、3大合併症といわれています。




糖尿病患者にうつ病を患っている割合が多いことをニュースで取り上げていました。
糖尿病になったら誰でもへこたれます。あたりまえの現象です。
なんとか、予備軍で踏みとどまりましょう。

そのためのアドバイス集があります。


実体験に基づく予備軍に踏みとどまるための 究極のノウハウ集である。






http://sakai-clinic.or.jp/mo/diabetes02.html

やっかいな病気 ⑦

◆ 難治性癌


現代のやっかいな病気の極めつきが 難治性癌 です。病名に、慢性とか、難治性と付くものは本当に参ります。手術後の5年生存率が低いものとして、膵臓癌、肝臓癌、肺癌があります。

 

なかでも見つけにくいのが、膵臓癌 です。癌が見つかってからではなかなかくい止めようがありません。スチーブ・ジョブズ氏やパトリック・スウェイジ氏もすい臓がんで亡くなっています。

このくい止めようのない癌、それこそが やっかいな病気だと言えます。

 

膵臓癌についての話題がぎっしり詰まった ブログ がありました。

もう一つ こちらのブログ もなかなかの労作でした。



  • 糖尿病患者は食習慣を変えれば、薬をやめることができる。
  • 心臓病は食習慣だけで回復させることができる。
  • 乳ガンは、食べるものによって決まる「血中女性ホルモンのレベル」と関係している。
  • 乳製品の摂取は、前立腺ガンのリスクを高める。
  • 果物や野菜に含まれる抗酸化物質は、高齢者の知的能力の維持と関係している。
  • 腎臓結石は、ヘルシーな食習慣で予防できる。
  • 子供にとって最悪な病気の一つである1 型糖尿病は、間違いなく授乳習慣と関連している。





  • やっかいな病気 ⑥

    ◆ なぜ増える?



    これだけ医療技術が発達したにも拘わらず増え続ける病気、生活習慣病そして精神的疾患。だれもがいずれ苦しめられる運命である。なぜそういう病気がふえるのか、という問に対して


    症状が表に出ることがなく気がついた時はすでに手遅れ ということがある。



    肝臓、腎臓、すい臓、副腎などはいずれも働き者の器官であり、複数の仕事を黙々とこなしている。これらは 沈黙の臓器 である。膵臓は他の臓器に囲まれて診断しにくいと言われます。

     

    黙って働く臓器をいたわらなくてはいけない。なによりも過食がいけない。やはり 過ぎたるは およばざるが如し である。

     

    体の中には よくばらないホルモン=セロトニン もある。

    ドーパミンではなくセロトニンにもっと はたらいてもらいたい、にらみをきかせてもらいたい。





    やっかいな病気 ⑤

    ◆ CKD


    慢性腎臓病(CKD) は慢性化した腎臓の機能不全です。すでに、20歳以上8人に1人かかっているとも言われている、りっぱな生活習慣病です。 AKB ではなく CKD です。

    実は腎臓は 縁の下の力持ちで、体のごみ出し係の他にも、血圧調節、血液や骨を作るサポートをしています。

    レニンエリスロポエチンなどのホルモンやビタミンDの活性化を行っています。

     

    このように腎臓は 体液、血液、血圧を守る重要な働きがあります。腎臓がへこたれると大変です。元には戻れません。 腎炎⇒腎不全⇒慢性腎臓病⇒腎臓癌 と悪化していきます。

    大変わかりやすい アニメ解説 がありました。


     


    腎臓の悪い人が塩分をたくさん摂ると体の中に水分が溜まって、足やまぶたにむくみが出ることがあります。 同時に体内の血液量も増えるため、血圧が上がり高血圧になることがあります。将来的には脳卒中や心筋梗塞などの重い病気を起こす可能性もあるのです。
    腎臓からは多くの種類のホルモンが分泌されています。その一つであるレニンは、血圧を上昇させる作用があり、腎臓が悪くなるとたくさん作られて、高血圧を引き起こすと言われています。

     

     

    2012年9月28日金曜日

    やっかいな病気 ④

    ◆ 双極性障害



    精神疾患を理解する一つのアプローチとして、代表的なその病気の人の一生を振り返るという手段があります。かのリンカーンは うつ病で、当時は水銀を使ってその治療をしていたという話もあります。

     

    双極性疾患は、いわゆる躁うつ病で、Wikipediaでは、ゴッホを例に挙げています。

     

    作家中島らもさんの告白録「心が雨漏りする日には」を読むと、うつと繰の嵐がよくわかる。

     

    認知症の母の看護をしている弟の話では、母の人格は日替わりで変わり、嵐のように別人格が現れるようである。

    まるで、チャンネルを変えたように人格が変わって出てくると言っている。




    http://www.amazon.co.jp/%E5%BF%83%E3%81%8C%E9%9B%A8%E6%BC%8F%E3%82%8A%E3%81%99%E3%82%8B%E6%97%A5%E3%81%AB%E3%81%AF-%E9%9D%92%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%AD%E5%B3%B6-%E3%82%89%E3%82%82/dp/4413093186

    やっかいな病気 ③


    ◆ こころの病気



    患者にとっても、周囲にとってもやっかいな病気の代表が こころの病気です。それは、病気の型(パターン)が千差万別で、対応のしようがなくなり、疲弊することがあります。



    こころの病気や精神病をわかりやすく理解するために、ここでは二つのグループに分けて考えます。一つは、うつ病に代表されるような、気分の変動に問題がある、気分障害のあるグループです。もう一つは、統合失調症に代表される、精神障害のあるグループです。

     

     

    うつ病は、最近著しく増えている馴染みのある病気です。こころの風邪というような表現もあります。

    しかし、現実には気分の落ち込み(へこみ)から、身体機能の低下、生きる意欲の消失まで、幅広い気分の変動があります。自殺へと向かうこと(自殺念慮や自傷行為)もありますから、決してあなどれない病気です。

     

    うつ病では、妄想や幻覚、幻聴などの精神障害や、人格の破壊などはないのが普通です。気分(感情)の変動があり、それをコントロールできないのが、病態の本質です。(後に述べるように)統合失調症では、妄想や幻覚が特徴であり、人格が変わることもよくあります。かつて、精神分裂病と呼ばれたのがこの統合失調症です。

     

    現実を判断する能力が損なわれているにも拘わらず、病気であるとの認識(病識)ができないのが、精神病の本態です。







     

    やっかいな病気 ②


    ◆ 潰瘍性大腸炎


    大腸炎にはさまざまな種類がありますが、

    慢性化する潰瘍性大腸炎は特定疾患に指定されている難治性の腸疾患です。クローン病と共に、炎症性腸炎のグループに入ります。


    大事なことは、これらの疾患の原因に迫ることと、

    できるだけ無理なく予防することです。

    腸の病態に関して知っておきたいことは、腸管は免疫系細胞に富むこと、そして食事抗原などの攻撃から自己を守る働きが備わっていることです。

     

    細菌性腸炎などの場合にも、腸は細毒素や病原体にさらされ、免疫機構をフル活用して、防御体制を保っています。従って、常に免疫系が緊張した状況にあり、それは異常活動が起こりやすいことも暗示しています。

     

    まだ明確な原因が分かっていませんが、免疫システムの乱れ がこれら内因性の大腸炎の引き金になっていると考えられます。疲れない体をつくることが予防の一歩になります。








    やっかいな病気 ①


    ◆ 膠原病


    わかりにくい病気、やっかいな病気についてやさしく解説したいと思います。

     

    膠原病というのは元々、結合組織(膠原繊維)とその周辺(血管)に起因する炎症性の疾患に付けられた総称でしたが、その枠をはずし、別個に扱うようになっています。自己免疫疾患というカテゴリー(分類)もあり、その代表例として述べられることもあります。

    前ブログ(自己免疫疾患)で述べたように、関節リウマチ全身性エリテマトーデスが膠原病の代表例です。自己免疫疾患というのは、病気の発症原因に言及した表現です。ここでは関節リウマチについて解説します。

     

     

    関節リウマチは免疫異常によって起こる非化膿性の多発性関節炎です。

     関節の毛細血管内から関節組織にリンパ球、マクロファージなどの白血球がでてきます。このリンパ球やマクロファージはサイトカインを産生し、それにより関節内に炎症反応がひきおこされ、関節の内面を覆っている滑膜細胞の増殖が起こり(この段階では滑膜炎)、やがて全身の結合組織に炎症を起こします。進行すると骨破壊が生じ、高度の関節変形をきたすことがあります。

     

    最終的には関節が破壊し尽くされ、骨と骨が直接接した強直という状態になり、関節を動かすことはできなくなります。この段階では、滑膜が消失しているため、炎症も終息し痛みは感じなくなります。関節リウマチは、膠原病のなかで最も多い病気で、2050歳の女性に好発します(女性は男性の約4倍)。