2012年10月1日月曜日

やっかいな病気 ⑪

◆ てんかん


 

車が突然暴走し、大事故を起こしたニュースで、しばしばてんかん患者が取り上げられることがある。てんかんは脳の神経系の暴走であるが、くすりでおさえられるようになった。

 てんかんであることを隠して仕事をしている人が多い世の中のようだ(下記)。そして たまたまくすりを飲み忘れたことで事故につながってしまったようだ。

 

社会の寛容性が足りないということが問題ではないか。てんかんだから、病気だからと言っても、雇ってもらえるような社会であれば、安全はさらに確保される。しかし、現実には 病人、特に精神的な病人は嫌がる社会の風潮がある。

 

 

昔から 癩病 てんかんは差別の対象になった。てんかん患者に対する寛容性、許容性こそが社会に求められることである。



持病のてんかんを隠して運転免許を更新し事故を起こした事件で、県警は1日、柏市船戸の医師、綱川慎一郎容疑者(38)を道交法違反(運転免許不正取得、過労運転)容疑で書類送検した。
 


送検容疑は、昨年11月の免許更新時、てんかんの発作で意識を失った経験があるのに申告せずに更新。今年3月21日、柏市内で乗用車を運転中に発作を起こし、自損事故を起こしたとしている。
捜査関係者によると、綱川容疑者は同容疑で逮捕された翌日の7月5日、取り調べ中に発作を起こして釈放され、以降は任意で取り調べを受けていた。事故前、診察を受けた複数の医師から運転を禁じられていたという。



てんかんは古くから存在が知られる疾患のひとつで、古くはソクラテスユリウス・カエサルが発病した記録が残っており、各国の疫学データでは発症率が人口の1%前後となっている。

昔は「子供の病気」とされていたが、近年の調査研究で、老若男女関係なく発症する可能性があるとの見解も示され、80歳を過ぎてから発病した報告例もある。

疾患の原因は脳の損傷や神経の異常とみられている。
原因が分かったものを症候性てんかん、分らないものを真性てんかんという。

てんかん発作の原因としては、出産前後の酸素不足、頭部外傷、脳卒中、脳の感染症、脳の発生異常、てんかんに関連した遺伝子の異常などがある。これに発作を誘発する因子(光刺激、過呼吸、精神的ストレス、身体的ストレス、睡眠不足、月経周期に関連したホルモンの変動、ある種の投薬など)が加わることで発作が起きる。

てんかん発作を持つ人でもその7割以上は発作が完全に抑制されており、とくに問題のない健全な生活を営むことが出来る。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A6%E3%82%93%E3%81%8B%E3%82%93


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