ラベル 薬害の歴史 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 薬害の歴史 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2013年7月12日金曜日

基礎問題集(ホルモン ①)



ホルモン

 

(=体を適正に保つために作られる生体情報物質

 =病気と関連した生体物質です。)



     ホルモンを分泌する臓器(場所)はどれか。
1.
 前立腺     2. 子宮
3. 
膵臓      4. 肝臓

 

 

 


     卵巣(らんそう)から分泌されるホルモンはどれか。2つ選べ
1. エストロゲン   2. プロラクチン
3.
 プロゲステロン  4. 黄体化ホルモン〈LH
5.
 卵胞刺激ホルモン〈FSH

 

 

 

 


     低血糖によって分泌が促進されるホルモンはどれか。
1. アルドステロン     2. テストステロン
3.
 甲状腺ホルモン     4. 副腎皮質刺激ホルモン

 






     女性の第二次性徴に最も関与するホルモンはどれか。
1.
 オキシトシン      2. エストロゲン
3.
 アンドロゲン      4. 成長ホルモン

 

 

 



     エリスロポエチンの産生が高まるのはどれか。
1.
 血圧の低下      2. 血糖値の低下
3.
 腎機能の低下     4. 動脈血酸素分圧の低下

 

 



     副腎髄質ホルモンの作用で正しいのはどれか。
1. 抗炎症作用がある。   2. 気管支を拡張する。
3.
 血糖値を低下させる。
4.
 血中カリウム値を低下させる。

 

 



     精子の形成を促進するのはどれか。
1.
 プロラクチン    2. プロゲステロン
3.
 卵胞刺激ホルモン  4. ヒト絨毛性ゴナドトロピン



 


     女性の更年期障害に最も関与するのはどれか
1.
 性ホルモン      2. 成長ホルモン
3.
 甲状腺ホルモン    4. 副腎皮質ホルモン

 

 

 

 

(日本人の場合、閉経を挟んだ50歳前後の約10年間が平均的更年期である)



 




 

 

 

 ☆ さらに 参考問題:



◎     血液凝固に関連するのはどれか。
1. ヘモグロビン
2. フィブリノゲン
3. マクロファージ
4. エリスロポエチン

 


◎     腎機能の指標はどれか。
1. AST(GOT)
2. 尿ビリルビン
3. 尿素窒素(BUN)
4. 血清アミラーゼ

 


◎     不足すると貧血になるのはどれか。
1. ビタミンA
2. ビタミンB12
3. ビタミンD
4. ビタミンE


2012年12月20日木曜日

薬害の歴史 5

◆ 薬害の失敗学


失敗から学ぶことで技術や安全は進歩する。薬害はいわば医療における失敗であるから、そこから学ぶ姿勢が必要である。

 薬害に遭わないようにする法則 をここにまとめておく。

歴史は繰り返す、しかし 薬害は繰り返してはいけない。

 

 

1. くすりにはすべて副作用があると考えて利用する。

 

2. 従って、くすりは長期間利用しない。

 

3. 特に、新しいくすりにとびつかない。

 

4. 医師にゲタをあずけない 強い患者でありたい。




ここで、もう一度このコラムの一番初めの話題、 患者学のすすめ① を見て頂きたい。
患者になってくすりを渡された時、くすりを飲むまえに強い患者であることが重要です。
薬害は、起こってからでは手遅れである。





薬害の歴史 4

◆ 生物製剤 (動物タンパク) による薬害

サリドマイド、イレッサ、パキシルなどはいわゆる低分子型の医薬品です。分子量がせいぜい500前後の有機化合物で、人工合成化合物です。 人工有機化合物です。


これに対して、生物学的製剤(生物製剤)と呼ばれているものが、ワクチンや血液製剤です。これらには、他の動物のタンパクが含まれています。


抗原=タンパク質=抗体のタ~ゲット

すなわち、ワクチンは弱毒化した病原菌やヒト以外の動物の成分を使って作られます。事故のあった新日本脳炎ワクチンにはウシの血清のほか、ウシ及びブタやヒツジ由来の 動物成分が使われています。

 

従って、生物製剤では免疫反応を起こしやすく、免疫かくらん物質による治療効果を無理やり期待するものもあり、予期せぬ副作用や致死的な作用が現れやすいのです。

 

血液製剤はヒトの血液が原料になっていますが、その血液が病原ウイルスによって汚染されていたために起こったのが、薬害エイズ、薬害肝炎です。



生物製剤は今後も使われ続けると思います。感染症のみならず、癌ワクチンや抗体医薬などは現代医療の最先端で使われる運命にあります。ということは、薬害はなくならない、決して根絶できない公害ということになります。






2012年12月19日水曜日

薬害の歴史 3

◆ グラクソ社(GSK) による薬害

グラクソ・スミスクライン(GSK)社は 世界有数の大製薬メーカーで、日本でも多くのくすりを売っています。

日本に、沢山の危険なくすりを持ち込んでいる、海外メーカーの代表のような会社です。

グラクソ社が日本(や世界)で問題を起こしているくすりには、このコラムでも何度も触れた、パキシル があります。パキシルはやめたほうが良いくすりの横綱です。 

パキシルの注意書きには、危険性に関する警告が出ています。


その他のさまざまな不適切なくすりの販売に対して、グラクソ社は米国FDAから、厳しい賠償の支払い命令を受けています。サリドマイドを作った、ドイツのギュルネンタール社と似たような、節操のないくすりの販売活動に走っています。

 

 

日本の製薬メーカーのコマーシャルには、くすりを飲む時は、どこのくすりかも重要なことだとアピールしているものが有りました。まさに、前科のある会社のくすりは、できるだけ避けたいと思います。

 

 

グラクソ社の最近の販売活動で注意すべきは、子宮頸がんワクチン のサーバリックスの販売活動です。子宮頸がんワクチンは、このコラムでも、その接種を疑問視してきました。インフルエンザワクチン と同じ、いらないくすりです。



 薬害の歴史は戦争と同じくらいの貴重な教訓です。


2012年12月18日火曜日

薬害の歴史 2

◆ イレッサ 薬害事件

日本で起こった薬害事件としてごく最近の イレッサ薬害  を忘れてはいけない。

 

関与した製薬会社は、プロトンポンプ阻害剤(PPI; オメプラゾールなど)の開発で有名なアストラゼネカ社である。

 

他のすぐれた製品でも有名な、優良製薬会社である。世界的に有名な、優良製薬会社が起こした薬害が イレッサ薬害 事件である。

 

イレッサは、待望された肺癌の薬である。それも、手術ができない肺癌のくすりとして登場した新薬である。しかいs、こういう新薬こそ、「神と悪魔の薬」 である可能性が高い。抗癌剤による薬害として、日本の薬害の歴史に残るものです。あせる優良製薬会社と、甘い認可をした厚生省の人為的な被害であることがよく分かる例です。


イレッサは2002年7月に、約5か月という異例のスピード審査で世界に先駆けて、日本で承認された薬である。その発売直後から、間質性肺炎などの急性肺障害による死亡報告が相次いだ。一昨年までに、819人の患者が死亡する薬害を引き起こした事件である。

 

 

サリドマイド薬害による被害の判明数は309人であるのに対し、イレッサ薬害では819人であることを、忘れてはならない。




 

2012年12月17日月曜日

薬害の歴史 1

◆ サリドマイド薬害事件

 日本で起こった薬害事件としては サリドマイド薬害 が最も有名です。

 

サリドマイドというくすりは本コラムでも、「神と悪魔の薬」 として取り上げています。もし、薬害について学びたかったら、是非この本を読んでみて下さい。薬害は、完全な人為的被害であることが分かります。


実は同じ時期には、キノホルムによるスモン薬害も起こりはじめていました。そこで、厚生省が作った資料を見てみると、日本で初めに起こった薬害は、な なんと ジフテリアワクチンによるものであったことが分かります。これは、大きな歴史的教訓です。ワクチン、睡眠薬、整腸薬(日常薬)には十分気をつけろ、ということです。

 

戦後の西ドイツのいいかげんな製薬会社が開発した睡眠薬サリドマイドは、日本では1958年から発売されました。それが、世界中でも発売されていましたが、日本では、使用停止のリアクションが一番遅れました。製薬会社と行政(厚生省)の怠慢が招いた不幸でした。

 

 

歴史的に、日本における薬害事件に登場する悪役は、越後屋=製薬会社、とお代官様=厚生省であるという構図が成り立っています。

2012年12月15日土曜日

薬害の歴史 0

薬害は止まらない公害


公害は、産業革命時のイギリスに始まったように、産業社会が生み出した化学物質による広範な人的被害である。企業が排出する有毒物質による、広範囲にわたる公害病の発生として知られている。 つまり、公害tとは 化学物質による公害病の発生 と等価である。

 

日本でもいくつかの大きな公害が知られているが、最も古いものは、足尾銅山の鉱毒事件で、明治の富国強兵政策のもとに発生した汚染である。公害は、環境汚染である。

有名な水俣病(熊本、新潟)も、イタイイタイ病も、四日市ぜんそくも、みな高度成長期の日本における、環境汚染、食品汚染による人的被害=公害病 であった。

 

最も最近であれば、やはり福島原発事故である。これは、最も危険な化学物質(放射性元素=セシウムやヨウ素)を地表にばらまいた。そのため、近隣の住民は危険を察知し、逃げた。そして細かく測定した。従って、死者は出ていない。そのためかこの原発事故に対し、誰も公害とは呼んでいない。



公害には大企業が関与し、原因となる化学物質が存在し、それが特有の病的症状を引き起こした。公害病は、化学物質による回復不能な人的ダメージである。

 

薬害(やくがい)は、くすりという化学物質による、致死的、または回復困難な公害現象であり、その背景に製薬会社と国の体制に原因があることがしばしばであった。薬害についてやっかいなことは、これがふえ続ける公害であるということである。