2012年12月17日月曜日

薬害の歴史 1

◆ サリドマイド薬害事件

 日本で起こった薬害事件としては サリドマイド薬害 が最も有名です。

 

サリドマイドというくすりは本コラムでも、「神と悪魔の薬」 として取り上げています。もし、薬害について学びたかったら、是非この本を読んでみて下さい。薬害は、完全な人為的被害であることが分かります。


実は同じ時期には、キノホルムによるスモン薬害も起こりはじめていました。そこで、厚生省が作った資料を見てみると、日本で初めに起こった薬害は、な なんと ジフテリアワクチンによるものであったことが分かります。これは、大きな歴史的教訓です。ワクチン、睡眠薬、整腸薬(日常薬)には十分気をつけろ、ということです。

 

戦後の西ドイツのいいかげんな製薬会社が開発した睡眠薬サリドマイドは、日本では1958年から発売されました。それが、世界中でも発売されていましたが、日本では、使用停止のリアクションが一番遅れました。製薬会社と行政(厚生省)の怠慢が招いた不幸でした。

 

 

歴史的に、日本における薬害事件に登場する悪役は、越後屋=製薬会社、とお代官様=厚生省であるという構図が成り立っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿