2018年4月10日火曜日

T-817 MA (2)



ラット 大脳皮質神経細胞にH2O2 を添加すると,

① 4 時間後に細胞内酸化還元状態の指標である
還元型グルタチオン(GSH)の低下が認められ,
② 24 時間後には細胞死が観察される(図3)(6).

これに対し,H2O2 処置の24  時間前に【T-817MA】
を培養系に添加すると,

③細胞内GSH の低下と細胞死は抑制された.

また,④ T-817MA の酸化ストレス抑制作用は,
直接的な抗酸化能とは異なるメカニズムであ
ることが示唆されている(6, 13).

2. 神経突起伸展の促進効果
AD 患者の剖検脳では神経細胞の軸索や樹状突起が
障害を受け,神経ネットワークが崩壊していると報告
されている(14).これに対して,神経突起伸展を促進
させる効果が知られている神経栄養因子は,種々の神
経変性疾患において神経ネットワークを再構築するこ
とが期待されている(4, 5).

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