2018年4月4日水曜日

生化学2018 講義資料① 栄養素


◆ からだを作る物質: 栄養素 (第一回講義資料@生化学)


 健康を保つにはどうしたらよいでしょうか。
若い時は気にはなりませんが、栄養と運動(労働)、そして休息(睡眠)が重要で必須であることが年とともに分かってきます。健康に一番重要な栄養は毎日の(規則正しい)食事です。食べ物が消化され、吸収され、からだのすみずみまでたどり着いてはじめて栄養になったと言えます。栄養が偏ったり、足りなかった場合には病気になります。
☆ 栄養素: 栄養には五大栄養素と呼ばれる基本になるものがあります。
タンパク質、脂質、糖質(炭水化物)、ビタミン、ミネラルです。タンパク質は、色々なアミノ酸がペプチド結合を作って連なった高分子有機化合物です。脂質(脂肪)は脂肪酸がグリセリンとエステル結合をした有機化合物(トリグリセリド)です。中性脂肪やコレステロール値はメタボリックシンドローム(生活習慣病)の判定に使われます。
糖類は多くの水酸基を持つ有機化合物で、炭水化物とも呼ばれます。炭素を含む化合物を有機化合物と言い、そうでない炭素以外の元素からできた化合物を無機物と言います。
☆ ビタミンとミネラル: 
ビタミンも有機化合物で、生体では作る事のできない必須栄養素で、体の中では隠れた主役として重要な働きをします。水に溶けるものと溶けないものに分けられます。ビタミンCは体にとって重要な生体分子(ステロイド類やコラーゲン=タンパク質、その他)を作るための手助けをしています。

ビタミンDは、骨や成長、代謝機能にかかわる重要な物質で、ビタミンというより、ホルモン系(ステロイド系)に近い重要な働きをしています。
女性にとって重要なビタミンは、C,D,Eだと考えています。
従って、ビタミンには欠乏症として(命にかかわる)病気があります。
ミネラルは、無機化合物で、炭素を含まない無機元素や、そのイオンを含んでいます。
スポーツドリンクの成分は、無機イオンと数種のビタミン(=マルチビタミン)です。
以下略。

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