2013年5月13日月曜日

薬学文章講座: その2;

  

よく言われることに起承転結ということばがあります。

 

 

これは、まとまったわかりやすい文章の典型的なパタ~ンです。

しかしながらhowever,  医療や科学の世界では美文の必要はありません。

正しく(間違いなく)情報が伝わることが一番です。

タイトル というのは、本来文章の結論を数語(コンパクト)で述べた

究極の(インパクトある) フレーズ です。

読者は うまいタイトルで知らず知らずに、結論をインプットされていることになり、

場合によってはタイトルだけでも共感します。

そして読者はそのイメージを膨らまして、文章をむさぼり読むということになります。

これも企業での話です。私が2年間くらいをかけていた大変地味な研究を

1通の報告書にまとめた時、上司から言われたことは、(阿波弁口調で)

 

「長すぎて読めん、結論にいくまでに疲れてしもたわ」

 

ということでした。

実は上司はこの研究プランの詳細よりも、

次のプランをどうするか悩んでいました。

 

頂いたアドバイスは、

頭(イントロ)を軽くして、読みやすくして欲しいということでした。

「起承転結なんて気にせんでええよ」とも言われたのです。

そこで、わかりやすい結論をはじめに頭出しし、

最後にまたズバリと重い結論を示すことにしました。

 

 

初めの文章がぐだぐだした分、この改良版はスッキリしたと随分と喜ばれました。

文章の書き手は、誰が読むのかを考えて、

ある程度の期待感がふくらむ文章にするのが良いと思います。

 

結論が初めに出ていた方が、精神衛生上 楽です。

 

長い文章は入口、出口で、結論をはっきりさせたほうがよいかと思います。

結承転結 くらいで どうですか?

 

つまるところは、

 

記省・天決(記述をかえりみて、読み手に決めて頂く)

ような ゆったりとした 気持=ゆとり?=さとり?=無重力状態? 

かと思います。

 

そして、もう一つ、素直でストレートな 

直情型の 子供の文章には カナイマセン。

 

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