2013年5月13日月曜日

◆ マイ薬学☀愛論 ◆

 
 

勉強家の 若い医師の 本心言葉です。

 

 

薬をすぐ出さないのが 名医の中の名医
薬を減らすことができるのが 良い薬剤師。
一を聞いて十を知るのが、理想の学生。

病院で診断をするのが 医師
薬局で薬を選ぶのが 薬剤師。
これが真の医薬分業です。
米国ではこの形が浸透しつつあり、ファームDという名前で 表現されている。
... …。。


 

 

一から百まで教わっているような コアカリ学生では
未来の医療は決して担うことはできない。
薬学生諸君、コアカリ より イネカリ!!
現場に出て、患者の前で 学びなさい。

患者が求めているもの それは 薬ではありません。
くすり を差し出す人の やさしさ、オブラ~トの気持ちです。

 

愛は すべてに優る 良薬です。
最良のくすりは
時間 そして 家族愛 です。



(最近のFaceBook & 以前の Dr.Tの薬学コラム 

 

にも同じ主旨の記述をした。)

☆ 薬学 ことば 練習帳 ☆

 
 
 
 基本的な情報を伝える教科書のような文章ではどうしても強調が多くなります。上から目線にもなります。アドバイスしている文章も、こうすべきだ、こうしなさいという強い口調になりがちです。


これはいささか読者に不快感を抱かせます。無理強いをされているようで、だんだんと楽しくない気持ちが湧いてきます。


6年制薬学になり、なぜ化学を勉強しなければいけないか、
という章を書くにあたり、こんな文章を作りました。



 『薬剤師の本質的な任務は、くすりという物質の専門家(=最高管理者)であるということです。化学を勉強することは、物質について正確な理解、洞察をすることです。物質を分子の眼、原子の視点でみることです。従って、くすりを分子レベルで理解する化学をしっかり身につけていないといけません。

 

 具体的に言えば、くすりの構造式や基本的性質(すなわち化学的性質)をしっかりとおさえておくことです。くすりのトラブルを防ぐ監督官のようなものです。クスリをリスクの元にしない、そうしてクスリを正しく使用させ、効果を出して、病人を救うという使命を担った人になってほしいのです。そのために、化学は是非とも勉強していただきたいと思います』

 

 この文章のニュアンスは、もう楽しくないけれど仕事だから仕方ない、いやいやでもやろうという風に受け取られます。この文章を読んで、さあ薬剤師になろうという人が増えるとは思いません。薬学部を紹介する文章としては失格ということになります。では、どう書いたら良いのでしょうか。ある教科書の中の一文を紹介します。
 

 

『なぜ薬学で有機化学が必須か。

われわれの体は有機化合物でつくられている。体で起こる生命活動は大変複雑であるが、起こっている反応自体は有機化学反応である。たとえば酵素は高分子のタンパク質であり、さまざまな生体反応の触媒として働き、生体の恒常性を維持している。一方、我々の体や、細菌に作用する医薬品のほとんども有機化合物である。これら医薬品の作用も、生体分子と医薬品との相互作用の結果、発現されるものであり、そこで起こっている現象も有機化学反応である。


薬学部の学生が有機化学を勉強することは、医薬品についての正しい知識を身につけるだけでなく、生化学、薬理学、衛生化学といったさまざまな学問を効果的に理解する上で、かかすことのできないのは容易に想像できる。』

(ベーシック薬学教科書:有機化学;夏苅、高橋編、一部改変)

 



要するに、強要しないでやさしく導いているのである。ある大家から頂いたアドバイスによれば、文章の流れとして、こうしたらどうですか、そうするといいことがたくさんあるよ、というニュアンスのある文章の方が読んでいる人には心地よいということである。Should and Must ではなくWhy Not?というスタンスであり、Then you can find something interesting というわけである。

読者を楽しい世界に誘う文章、それにはShould and Mustのない文章を心がけましょう、これが3番目のサジェッションである。

 

くすりの世界には、コンプライアンスとかアドヒアランスとかいう、守らなければならない厳しいルールもあります。でも、何でもかんでも、しなくてはいけない、すべきであるでは、希望はありません。くすりを飲むひとにとって、夢と希望を感じさせる文章が必要とされるのはあたりまえの事ですから、薬剤師の皆さんはやさしい文章で、手をとってあげて下さい。もしできるようであれば、私の3つの提案を試して、どんな文章ができるか試して下さい。その文章に乗ってくる人が出ればしめたものです。

 

本コラムのご愛読有難うございました。

薬学文章講座: その2;

  

よく言われることに起承転結ということばがあります。

 

 

これは、まとまったわかりやすい文章の典型的なパタ~ンです。

しかしながらhowever,  医療や科学の世界では美文の必要はありません。

正しく(間違いなく)情報が伝わることが一番です。

タイトル というのは、本来文章の結論を数語(コンパクト)で述べた

究極の(インパクトある) フレーズ です。

読者は うまいタイトルで知らず知らずに、結論をインプットされていることになり、

場合によってはタイトルだけでも共感します。

そして読者はそのイメージを膨らまして、文章をむさぼり読むということになります。

これも企業での話です。私が2年間くらいをかけていた大変地味な研究を

1通の報告書にまとめた時、上司から言われたことは、(阿波弁口調で)

 

「長すぎて読めん、結論にいくまでに疲れてしもたわ」

 

ということでした。

実は上司はこの研究プランの詳細よりも、

次のプランをどうするか悩んでいました。

 

頂いたアドバイスは、

頭(イントロ)を軽くして、読みやすくして欲しいということでした。

「起承転結なんて気にせんでええよ」とも言われたのです。

そこで、わかりやすい結論をはじめに頭出しし、

最後にまたズバリと重い結論を示すことにしました。

 

 

初めの文章がぐだぐだした分、この改良版はスッキリしたと随分と喜ばれました。

文章の書き手は、誰が読むのかを考えて、

ある程度の期待感がふくらむ文章にするのが良いと思います。

 

結論が初めに出ていた方が、精神衛生上 楽です。

 

長い文章は入口、出口で、結論をはっきりさせたほうがよいかと思います。

結承転結 くらいで どうですか?

 

つまるところは、

 

記省・天決(記述をかえりみて、読み手に決めて頂く)

ような ゆったりとした 気持=ゆとり?=さとり?=無重力状態? 

かと思います。

 

そして、もう一つ、素直でストレートな 

直情型の 子供の文章には カナイマセン。