4. まとめ
患者さん由来iPS細胞を用いることにより、異常に折りたたまれたタウタンパク質が蓄積している様子や
細胞死といった病態を再現することができ、
また、神経活動と密接に係わるカルシウムイオンの調節異常が
FTLD-Tauの神経変性に関与するというメカニズムを明らかにしました。
図3. 本研究成果のまとめ
本研究の手法は他の神経変性疾患の研究へも応用が可能と考えられ、今後の研究の進展に貢献するものと期待されます。
5.論文名と著者
- 論文名
- “Calcium dysregulation contributes to neurodegeneration in FTLD patient iPSC-derived neurons”
- ジャーナル名
- Scientific Reports
- 著者
- Keiko Imamura1, Naruhiko Sahara2, Nicholas M. Kanaan3, Kayoko Tsukita1, Takayuki Kondo1, Yumiko Kutoku4, Yutaka Ohsawa4, Yoshihide Sunada4, Koichi Kawakami5,6, Akitsu Hotta1, Satoshi Yawata7, Dai Watanabe7, Masato Hasegawa8, John Q. Trojanowski9, Virginia M. Y. Lee9, Tetsuya Suhara2, Makoto Higuchi2, Haruhisa Inoue1
- 著者の所属機関
- 京都大学iPS細胞研究所(CiRA)
- 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所
- ミシガン州立大学医学部
- 川崎医科大学
- 国立遺伝学研究所
- 総合研究大学院大学
- 京都大学医学研究科
- 東京都医学総合研究所
- ペンシルベニア大学医学大学院
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