As A General Information;
http://www.cosmobio.co.jp/product/detail/y-27632-dihydrochloride-enz.asp?entry_id=16716
Y27632はROCK/ Rho-kinaseを ATPと拮抗的に阻害する。
細胞においては10-30μM程度の濃度でよく使用される。
ROCK/Rho-kinase活性の阻害により
基質のミオシン調節軽鎖(MRLC)のリン酸化は抑制され、
また別の基質であるMYPT1のリン酸化が抑制される
ことによりMYPT1をサブユニットとする
ミオシンフォスファターゼが活性化し、
MRLCの脱リン酸化が亢進する。
これによりミオシンIIのATPase活性の低下、
脱重合が起こるため、細胞内のミオシンIIの機能は低下する。
ストレスファイバーの崩壊など、
アクチン細胞骨格の大きな変化が見られる。
ROCK/Rho-kinaseの基質は他にもあるものの、多くの細胞において上記の変化は目立つ。
IL-23 production was elevated by lipoteichoic acid (LTA),
which increased the activation of RhoA in association with increased the nuclear translocation of NF-kB
and its DNA-binding activity.
Pretreatment of RA macrophages with the pharmacological inhibitors exoenzyme C3 (RhoA),
Y27632 (Rho-kinase) or BAY11-7082 (NF-kB)
inhibited IL-23 production by LTA.
Inhibition of the RhoA/Rho-kinase pathway by these drugs attenuated NF-kB activation.
Cilostazol suppressed the TLR2-mediated activation of RhoA,
decreased NF-kB activity with down-regulated IL-23 production, and these effects were reversed by RpcAMPS,
as an inhibitor of cAMP-dependent protein kinase.
ML7 とML9 はそれぞれミオシン軽鎖キナーゼ(MLCK)をATPと拮抗的に阻害する。
しかしその細胞への使用には大いに注意が必要である。
MLCKによるリン酸化部位を擬似リン酸化型に変えた
変異MRLCを発現する細胞では、
Y27632で処理をしてもその変異MRLCは影響を受けずに
機能し続けるので,ストレスファイバーに変化はないが、
ML7で処理をするとストレスファイバーは崩壊する。
これはML7がMRLCのリン酸化を介さずにアクチン細胞骨格に大きな作用をするということを示している。
0 件のコメント:
コメントを投稿