ぜんだま水素!を持っている分子(1) インシュリン
血糖のシグナルに関与する インシュリンは
門番=ゲート・キーパー のような働き者であって
リン酸化=シグナル伝達に 関与しているペプチドあるいは
たんぱく=ホルモン である。
その働きの関係するところ 即ち 酸化=還元反応である。
以下 その 解説文 **************
インシュリンは糖代謝の鍵となるホルモン(ペプチド)であり、
その構造的特徴として、ジスルフィド(S-S)結合を有しています。
化学的には、アルツハイマー症にかかわる、アミロイドや
タウタンパクにおいても、このジスルフィド結合がその
機能上重要な働きをしているのです。
つまり酸化還元反応に関与するホルモンや、各種の
タンパク(ペプチド)が認知症の発症と関係すると考えることは、
十分に 正しいロジックなのです。
以下にはその生体内でおこる酸化還元反応について
以前にも書いた文章を繰返して 解説します。
生体は酸素を使った代謝反応でエネルギーを取り出しています。
地球には後から充満した大気である、<酸素>を使って
生命のサイクルを駆動することで、長寿命の生物が存在する
ようになりました。
従って、酸素の力によって生命は成り立ち、
同時に酸素によって好ましくないダメージも受けています。
体の中で発生する便利で危険な道具 『活性酸素 (ROS) 』 が
そのすべてを説明する (原因)化学物質であることは、
よく知られたことです。
酸素(O2) が 還元されて生成する
この<活性酸素(ROS)> は
両刃の刃であり、さまざまな病態と密接に関連しています。
ここでは糖尿病とその合併症について
ホーカスを絞ってお話します。
周知のように糖尿病がやっかいな病気なのは、
誰でもかかる生活習慣病であり、その恐ろしさは、
無症状で進行し、さまざまな合併症を引き起こすという
やっかいな慢性病であるという点です。
糖尿病の合併症の代表的なものとしてはこれまで、
① 糖尿病性腎障害、 ② 糖尿病性血管障害、そして
③ 糖尿病性網膜障害が重要なものとして注目されていました。
いずれも長期治療や、身体機能の不自由を強いられる苦痛を伴う
慢性疾患です。
今、糖尿病性脳疾患として、アルツハイマー病が
その仲間に入ってきたところです。
④ 糖尿病性 脳疾患。
これらの慢性疾患はすべて 『活性酸素の二次被害』
と考えてよろしいかと思います。
もし、糖尿病治療において、やっかいな合併症のいくつかに
同時に対応できる手立てを講ずることは大変重要な治療の
コンセプトになります。
ここではそのような視点から、我々が着目した古い
ジェネリク薬 : エパルレスタット(キネダック)
について 次回 ご紹介します。
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