2018年7月1日日曜日

ぜんだま水素!を持っている分子(1) インシュリン

 

血糖のシグナルに関与する インシュリンは

 

門番=ゲート・キーパー のような働き者であって

 

リン酸化=シグナル伝達に 関与しているペプチドあるいは

 

たんぱく=ホルモン である。

 

 

その働きの関係するところ 即ち 酸化=還元反応である。

 

 

 

以下 その 解説文 **************

 

 

インシュリンは糖代謝の鍵となるホルモン(ペプチド)であり、

その構造的特徴として、ジスルフィド(S-S)結合を有しています。

 

化学的には、アルツハイマー症にかかわる、アミロイドや

 

タウタンパクにおいても、このジスルフィド結合がその

機能上重要な働きをしているのです。

 

つまり酸化還元反応に関与するホルモンや、各種の

タンパク(ペプチド)が認知症の発症と関係すると考えることは、

十分に 正しいロジックなのです。

 

 

以下にはその生体内でおこる酸化還元反応について

以前にも書いた文章を繰返して 解説します。

 

 

生体は酸素を使った代謝反応でエネルギーを取り出しています。

地球には後から充満した大気である、<酸素>を使って

生命のサイクルを駆動することで、長寿命の生物が存在する

ようになりました。

 

従って、酸素の力によって生命は成り立ち、

同時に酸素によって好ましくないダメージも受けています。

 

 

体の中で発生する便利で危険な道具 『活性酸素 (ROS) 』 が

そのすべてを説明する (原因)化学物質であることは、

よく知られたことです。

 

 

酸素(O2) が 還元されて生成する

この<活性酸素(ROS)> は 

両刃の刃であり、さまざまな病態と密接に関連しています。

 

ここでは糖尿病とその合併症について

ホーカスを絞ってお話します。

 

周知のように糖尿病がやっかいな病気なのは、

誰でもかかる生活習慣病であり、その恐ろしさは、

無症状で進行し、さまざまな合併症を引き起こすという

やっかいな慢性病であるという点です。

 

 

糖尿病の合併症の代表的なものとしてはこれまで、

① 糖尿病性腎障害、 ② 糖尿病性血管障害、そして

③ 糖尿病性網膜障害が重要なものとして注目されていました。

いずれも長期治療や、身体機能の不自由を強いられる苦痛を伴う

慢性疾患です。

 

 

今、糖尿病性脳疾患として、アルツハイマー病が

その仲間に入ってきたところです。

④ 糖尿病性 脳疾患。

 

 

これらの慢性疾患はすべて 『活性酸素の二次被害』

と考えてよろしいかと思います。

もし、糖尿病治療において、やっかいな合併症のいくつかに

同時に対応できる手立てを講ずることは大変重要な治療の

コンセプトになります。

 

ここではそのような視点から、我々が着目した古い

ジェネリク薬  : エパルレスタット(キネダック)

について 次回 ご紹介します。



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