《医療現場で起こる人為的なミス》
名前と量 による医療事故:
死につながる事故
1. 患者名の取り違え
2. 薬品名の間違い
3. 薬品量の間違い
名前と量をしっかり、覚える(区別する)ことが、
医療現場で働く人の基本です。
医療現場で働く人の基本です。
実は濃度計算、濃硫酸、濃塩酸、規定度で悩んでいる人はかなり多い!
(ネットで 調べてみよう)
☆溶液と濃度
溶質の測り方 によって幾つかのパターンがある。
◎ 溶質の重量(質量)を基準→重量(質量)%
◎ 溶質のモル数を基準→モル濃度
◎ 溶質のグラム等量を基準→規定度
濃度の基本は 重量% である。
重量(質量)パーセント濃度 単位[%]
溶液中に溶けている溶質の質量の割合を百分率で表した濃度を 重量(質量)パーセント濃度 という。
(問1) 水40gに食塩10gを溶かした水溶液の
質量パーセント濃度を求めよ。
質量パーセント濃度を求めよ。
%濃度=10g/(40+ )x100=
モル濃度 単位[ mol/l ]
溶液1 l中に溶けている溶質のモル数
[mol]で表した濃度をモル濃度という。
(問2) 食塩NaCl (分子量58.5) 5.85gを水に溶かして(全体で)1,000 mlにした水溶液のモル濃度を求めよ。
モル数=5.85g/58.5=
(問3)
濃塩酸は36%のHCl水溶液であり、
その密度は 1.18 g/cm3である。
濃塩酸のモル濃度と規定度を求めよ。 (HCl=35.5)
手順:
1. 濃塩酸1Lの重さは=1000 X ( )g
2.その重さ(量)の濃塩酸の 36%が 含まれるHClの量
3.含まれるHClの モル数 を計算する。
もう一度、 角度を変えた まとめ (以下はインターネットで調べたものですが);
1. 質量 百分率(%)
( )%塩化ナトリウム水溶液である。 %濃度というときは、
この質量百分率をさすことが多い。
2. 体積 百分率(%)
容量(v)%ともいう。
溶液100ml中に含まれる溶質の(混合する前の)ml数で、
その溶質の体積百分率を表す。
ただし エタノール(エチルアルコール)と水のように、
混合することによって体積変化をおこす場合は、混合前の体積により溶液としての値を決める。
溶液100ml中に含まれる溶質の(混合する前の)ml数で、
その溶質の体積百分率を表す。
ただし エタノール(エチルアルコール)と水のように、
混合することによって体積変化をおこす場合は、混合前の体積により溶液としての値を決める。
例 [エタノール90mlと水10ml] とを混合した溶液は、混合により体積が減少して100mlにならないが、エタノールの90%溶液という。
3. モル濃度 (mol/L)
例えば、酢酸(CH3COOH=60) 60g( )モル を1000gの水に溶かした溶液の重量モル濃度は ( )モルである。
また溶液1000ml 中に溶けている溶質のモル数で表したものを単にモル濃度(あるいは 容量モル濃度)といっている。
例えば、酢酸60gを水に溶かして1000mlとしたとき、容量モル濃度
で ( )モル/L である。
単に モル濃度というときは 容量(容積)モル濃度 である。
4. 規定度 (きていど)
酸および塩基の濃度を表すのに広く用いられ、
例えば、水酸化ナトリウム(NaOH=40)の1グラム当量40gを水に溶かして1000mlの溶液としたものが ( ) 規定であり、
硫酸(H2SO4=98)の2グラム当量98gを水に溶かして1000mlの溶液としたものが ( ) 規定である。
以上のほか、溶質のモル数を溶液全体のモル数で割ったモル分率、あるいはそれを百分率で表したモル百分率、さらには溶質のg数を溶媒のグラム数で割った重量比、溶質のモル数を溶媒のモル数で割ったモル比、溶液1000ミリリットル中に含まれる溶質のグラム数で表す質量濃度なども用いられる。
☆ 濃度で迷わないためには、
濃度の基準になっているもの(重さの基準) に注目してから計算!
周期表と元素の性質
虫歯予防にフッ素、 鉄欠乏性貧血の治療に鉄、
そううつ病の治療にリチウム、 味覚障害の治療に亜鉛、
電解質の補給には カリウム が使われる。
また、甲状腺ホルモンを作るには ヨウ素が必須で、
身体を構成する要素としても、骨はカルシウムとリンが結合して作られる。(骨折後には、骨粗しょう症になりやすい)
水俣病の原因となったのは有機水銀、 骨代謝に異常を起こす カドミウムではイタイイタイ病が発生した。
鉛も中毒を引き起こす。 ヒ素は毒にもなるが、サルバルサンと名付けられたヒ素化合物は、初めての化学療法剤となった。抗生物質ペニシリンが発見される前の出来事である。
カルシウムの化合物(アルカリ性化合物)⇒化学のテキスト
結晶性のカルシウム化合物(無機化合物)は石灰と呼ばれる 塩基性化合物である。自然環境や生物の成分として広く存在し、また様々な生活に役立つ化合物がある。
○ 酸化カルシウムCaO=生石灰
○ 酸化カルシウムと水酸化ナトリウムの混合物=ソーダ石灰
○ 水酸化カルシウムCa(OH)2=消石灰 (2価の塩基)
水溶液は石灰水とよばれ強塩基性を示す。
○ 炭酸カルシウムCaCO3=石灰石,大理石、貝殻,サンゴ,卵殻などの成分。
○ サラシ粉(カルキ) =次亜塩素酸のカルシウム塩[Ca(ClO)2](塩化石灰)
塩酸と反応して(塩酸を酸化し)、塩素を発生するので、注意。
○ セッコウ=硫酸カルシウムCaSO4ニ水和物CaSO4・2H2O
○ 硫酸バリウムBaSO4=X線の造影剤に用いられる。
お石灰 の 反応:
☆生石灰と水: CaO + H2O → Ca(OH)2
☆消石灰と炭酸ガス: Ca(OH)2 +
CO2 → CaCO3 + H2O
☆炭酸ガスとの反応: CaCO3 + CO2 + H2O
→ Ca(HCO3)2
☆炭酸塩による中和: CaCO3 + 2HCl → CaCl2 +
CO2 + H2O
課題:
1. 濃硫酸は濃度98% の硫酸水溶液であり、その密度は1.83
g/cm3である。濃硫酸のモル濃度を求めよ。 (H2SO4=98)
さらに、その規定度(N)はいくらになるか。
◎ 濃硫酸のモル濃度=1L中の硫酸のモル数
濃硫酸のモル濃度=1L中の硫酸のモル数
=1L中の硫酸の重さ(g)/硫酸の分子量(g)
=[1000mlx1.83]g x0.98 / 98
=18.3 mol/L
◎濃硫酸の規定度=1L中の硫酸のグラム等量数
=濃硫酸のモル数x 価数
=18.3x2=36.6 N(規定)
即ち、硫酸1モルは98gであるが、
硫酸は2価の酸であり、1グラム等量は48gである。
H2SO4 + 2NaOH → Na2SO4 + H2O
HCl + NaOH → NaCl + H2O
HCl + NH3 → NH4Cl
従って、
規定度=モル濃度
× 酸・塩基の価数
あるいは
モル濃度=規定度/酸・塩基の価数
あるいは
モル濃度=規定度/酸・塩基の価数
○ 酸及び塩基の価数: (1~3)
1価の酸: 塩酸;硝酸;酢酸;安息香酸
2価の酸: 硫酸;炭酸;シュウ酸
3価の酸: リン酸
1価の塩基: 水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
2価の塩基: 水酸化カルシウム、水酸化バリウム
炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム
炭酸ガスの中和反応:
石灰水に二酸化炭素を吹き込むと、水に不溶の炭酸カルシウムの沈殿が生じるが、さらに、CO2を吹き込むと、水に可溶の炭酸水素カルシウムに変化するので、白濁は消え、無色透明の溶液になる。
石灰水に二酸化炭素を吹き込むと、水に不溶の炭酸カルシウムの沈殿が生じるが、さらに、CO2を吹き込むと、水に可溶の炭酸水素カルシウムに変化するので、白濁は消え、無色透明の溶液になる。
○ 炭酸ガスの中和反応を化学式で書いてみよ。
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