レポートの書き方: まずタイトル
文章心掛け①
コンパクトで インパクト!
医療系の文章は、<報告書> に始まり計画立案書、
稟議書、学出張会から報告から <ヒアリハットメモ>
そして、 <始末書> に至るまで、千差万別であるのは、
ご存じのとうりである。
肩に力を入れすぎず、適度に力んで、
そしてなにより、迅速かつ正確に文章を書くための、
ガイドラインを 書いて置きます。
何かのご参考になれば、幸いです。
昔、製薬会社の研究員をしていた頃、
社内イベントの企画について同僚と議論し、
プランを持って、上役の許可をもらいに行った時のことです。
上役 いわく 「企画内容は良いが、タイトルが 良くないぞ!」
と一喝されました。
自社製品の 『ゴキブリホイホイ』 や 『ポカリスエット』
が売れているのはその名前の付け方が良いからだ、
「分かっておるか!」 とも言われました。
タイトルで引きつけないといけないということです。
その頃の研究員は皆、内容さえよければ、プレゼンなんて適当でも良い、という甘い考えでした。
そこで、我々はプランそのものを選んだ場合の二倍の時間を
タイトル選定にかけました。
不慣れなためか、結果的にそれほど良いタイトルではなかったですが、
『日本開発、欧米臨床』
というようなところに落ち着きました。
上役の目から見ればまだまだ、
不発の感 があったのですが、時間をかけたことは評価されました。
その後、部署での ディスカッションや プレゼンでは、
タイトルについて吟味の時間を長く持つことが通例になりました。
論文を書く際も タイトルは一番熟考するようになりました。
研究や開発は終わってしまうと、急に熱が冷めます。
あれほど一生懸命、微に入り細に入り検討したことも忘れてしまいます。
一番困るのは、日々没頭し、粉骨砕身した情熱までもが、
消えてしまうことです。
企業研究では特に、モノにならなかった研究は海の藻屑です。
ですから、せめて、報告書のタイトルくらいは、
一生心に残るものにしたいと思いました。
タイトルに汗と努力の跡を残したい、と考えるようになりました。
これは私からの第一のサジェッションです。
決して 強要ではありません。
今書いているレポート 是非、
タイトルをコンパクトでインパクトのあるもの
にしてみて下さい。
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