2014年5月8日木曜日

レポートの書き方: まずタイトル 

文章心掛け① 

コンパクトで インパクト!

 
 
 

医療系の文章は、<報告書> に始まり計画立案書、

稟議書、学出張会から報告から <ヒアリハットメモ>

そして、 <始末書> に至るまで、千差万別であるのは、

ご存じのとうりである。

 

肩に力を入れすぎず、適度に力んで、

そしてなにより、迅速かつ正確に文章を書くための、

ガイドラインを 書いて置きます。

 

何かのご参考になれば、幸いです。

 

昔、製薬会社の研究員をしていた頃、

社内イベントの企画について同僚と議論し、

プランを持って、上役の許可をもらいに行った時のことです。

上役 いわく 「企画内容は良いが、タイトルが 良くないぞ!」

 

と一喝されました。

 

自社製品の 『ゴキブリホイホイ』 や 『ポカリスエット』

が売れているのはその名前の付け方が良いからだ、

「分かっておるか!」 とも言われました。

 

タイトルで引きつけないといけないということです。

その頃の研究員は皆、内容さえよければ、プレゼンなんて適当でも良い、という甘い考えでした。

 

そこで、我々はプランそのものを選んだ場合の二倍の時間を

タイトル選定にかけました。

 

不慣れなためか、結果的にそれほど良いタイトルではなかったですが、

 

『日本開発、欧米臨床』

 

というようなところに落ち着きました。

 

上役の目から見ればまだまだ、

不発の感 があったのですが、時間をかけたことは評価されました。

その後、部署での ディスカッションや プレゼンでは、

タイトルについて吟味の時間を長く持つことが通例になりました。

 

論文を書く際も タイトルは一番熟考するようになりました。

 

研究や開発は終わってしまうと、急に熱が冷めます。

あれほど一生懸命、微に入り細に入り検討したことも忘れてしまいます。

 

一番困るのは、日々没頭し、粉骨砕身した情熱までもが、

消えてしまうことです。

 

企業研究では特に、モノにならなかった研究は海の藻屑です。

ですから、せめて、報告書のタイトルくらいは、

一生心に残るものにしたいと思いました。

 

タイトルに汗と努力の跡を残したい、と考えるようになりました。

これは私からの第一のサジェッションです。

決して 強要ではありません。

 

今書いているレポート 是非、

タイトルをコンパクトでインパクトのあるもの 

にしてみて下さい。

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